メインハーネスの修理です。 丸々コピーして製作した方が確実だとは思いますが、 一旦手直しします。 車体から取り外したメインハーネス。 あちこち傷んでいます。 ハーネスチューブの破れ。 40年の月日で元々柔らかかったはずのチューブはカチカチに硬化しています。 被覆の亀裂。 配線を少し切り詰めてコネクターを圧着します。 ギボシ端子の圧着部で溶けた被覆。 この車両、本来有るはずのヒューズが入っていませんでした。 ヒューズがあればこんなことにはならなかったかも。 ハーネステープの巻き直し。 古いハーネステープを剥がします。 傷んだギボシ端子の交換。 古いギボシを切り離し、配線の被覆を剥きますが、 芯線がかなり酸化していて本来の輝きがありません。 端子を圧着しても接触抵抗が高そうです。 配線の分岐部。 配線をより合わせて半田を染みこませてありました。 現在のバイクだと圧着です。 バッテリー接続端子。 切れかかっていたので交換です。 圧着後に半田を流し、熱収縮チューブで保護。 メインハーネスの最前部。 この部分はハンドルを切るたびに動く部分になります。 そのため保護チューブで保護してあるのですが、硬化して切れてしまっています。 ハーネステープで修復。 本来であれば新しい保護チューブで覆うのですが、 そのためにはギボシコネクタを全て取り外す必要があります。 一旦ハーネスチューブを2重に巻いて保護です。 そのうちスリット入りのコルゲートチューブを取り寄せて取付けましょう。 修復したメインハーネス。 交換しなかったコネクタ類は全てパーツクリーナーと接点復活剤で洗浄しています。 ちなみに、車体装着状態で何も接続されていないコネクタがありました。 おかしいと思ったのですが、その理由は兄弟車のCB125とハーネスが共通のためでした。 CB125にはセルモーターが装備されていますが、CL125はキックのみです。 そのためCL125ではセルモーター用の配線が余るのでした。 ちなみに現代のマシンと違ってブレーキランプスイッチはリアブレーキにしかありません。 フロントブレーキを握ってもブレーキランプが点灯しないことは ちょっと頭に入れておく必要がありますね。 ・ ・ ・ メインハーネス組込み。 修理したメインハーネスを車体に取付けます。 写真は車体後部です。 ヘッドライド内側。 旧車とはいえここは本数が多いです。 元々メインハーネスはライトケース後部の穴を通されていましたが、 正しいのかどうか分かりません。 というのはライトケース下側にもハーネスを通すのに十分な穴があるためです。 一旦元通りにしますが、無理があれば変更します。 バッテリー搭載。 バッテリー固定のバンドが無くなっているので、後日自作することにします。 シートがあるので転倒してもすぐに飛び出すことはないとは思いますが。 キースイッチのコネクタ。 簡単に抜けてしまうのでハーネステープで固定しておきます。 動作確認。 通電して電装品の動作を確認します。 ライト・・・OK。 ウインカー・・・OK。 テールライト(ブレーキスイッチ)・・・OK。 ニュートラルランプ・・・OK。 ホーン・・・NG! ホーンが鳴りません。単体でバッテリーと直結してみたところ音が出ません。 これはホーンが壊れている、と思ったのですがバッテリーも相当弱っています。 バッテリー充電後に再確認することにします。 |