シリンダーとヘッドを加工依頼中の内燃機関加工業者から連絡がありました。 「寸法関係が分からないので、ステムシール付きのバルブガイドを製作すると、 バルブコッターなどと干渉してしまうかも」、とのこと。 「おまかせ」で製作を依頼予定でしたが、それでは難しいようなので自分で検討してみます。 バルブガイド抜き取りのためにヘッドを加熱。 これは部品取りエンジンのヘッドで、加工依頼中のヘッドは加工業者の手元にあります。 バルブガイドの寸法確認のためにヘッドから抜き取るために加熱します。 アルミ板を介してカセットコンロで加熱しました。 バルブガイドの抜き取り。 ピンポンチで燃焼室側から叩いて抜き取ります。 簡単に抜き取れました。 火傷には注意ですな。 バルブガイドの抜き取り完了。 左が吸気側、右が排気側。 吸気側にはステムシールが元よりありません。 排気側にはあったのですが、新品部品が入手できませんでした。 比較。 左が兄弟車CB125K5の給気側バルブガイド、 中央が(抜き取った)CL125K3の給気側バルブガイド、 右が同じく排気側バルブガイド。 入手できたCB125K5のステムシール。 内径は5.5mmです。 寸法比較。 CB125K5用にステムシールを取付けても、 CL125K3用の吸・排気バルブと高さがほとんと変わりません。 なので、バルブコッターとの干渉は避けられます。 なので、CB125K5用バルブガイドをコピーしての製作を依頼します。 排気側は2mm長いので、その分長く製作してもらいましょう。 本当はCB125K5用の吸排気のバルブガイドが入手出来れば、 そのまま入れ替えてもらうだけで済んだのですが、入手出来たのは吸気側の1本だけだったのです。 元々のCL125K3の排気側ステムシール。 構成を紹介するために並べてみました。 この時代は分割式で部品点数が多いです。 さて、これで無事に製作してもらえるかな??? |