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CL125 その88 内燃機加工完了・・・違う、そうじゃない・・・

依頼していたシリンダーとシリンダーヘッドの加工が完了しました。
さて、これで腰上を組立てられる、と思っていたら問題発生です。

内燃機加工業者から返送されてきたシリンダーとシリンダーヘッド。
仕上がりを確認しましょう。

シリンダー。
0.5mmオーバーサイズピストンに合わせてボーリングしてもらいました。

内面。
クロスハッチが美しいです。

ピストンとシリンダーのクリアランス測定。
大径のマイクロメーターやシリンダーゲージは持ち合わせていないので、
シクネスゲージで測定します。
指定通りの0.03mm前後になっていました。
合格。

シリンダーヘッド。
次はシリンダーヘッドについて確認します。

ステムシール。
当初、入手できたCB125K5のステムシールを流用するつもりでした。
しかし、Ape50用のステムシールが流用できるとのことだったので、用意してもらいました。
将来的に交換が必要になった場合の入手のしやすさ、
おそらく向上しているであろう耐久性を考慮しました。

ヘッド面。
傷・歪み取りを目的に、0.5mmの面研を依頼しました。
一般的に、「面研」と呼ばれる作業は、フライス盤で切削して行われます。
しかし、依頼した業者では平面研削盤を使用して砥石で研磨しています。
砥石での加工の方が、少ない取り代で高精度に仕上げられるので理想的です。

バルブシート。
カット、摺り合わせを依頼しました。

製作、圧入してもらったバルブガイド。
元々、CL125のバルブガイドのステムシールは排気側にしかありません。
しかもそのステムシールは部品入手ができませんでした。
そこで、吸気側、排気側両方のバルブガイドを新たに製作してもらい、
ステムシールを装着出来るようにしました。

・・・しかし、問題発生。
違う、そうじゃないんだ。

製作・圧入されたバルブガイド。
前述のApe50用のステムシールが装着できる形状で製作してもらいました。

製作の参考に業者に送付していたCB125K5のバルブガイド。
今回製作・圧入してもらったバルブガイドは、兄弟車であるCB125K5の
それを参考に製作してもらいました。
吸気側2個、排気側2個が入手出来ればそのまま入れ替えだけで済んだのですが、
入手出来たのは吸気側の1個だけだったのです。
左はインナーバルブスプリング。

何が問題かの図解。
製作してもらったバルブガイドには、
インナーバルブスプリングの受けとなる段差がありません。
これでは右図のように、インナーバルブスプリングが偏芯して、
ステムシールやアウターバルブスプリングと干渉してしまいます。
本来は左図のようでなければいけません。

インナーバルブスプリングの実際のセット状態。
図解と同じようにセット位置が偏芯してしまいます。

このままでは組立てを行うわけにはいきません。
製作し直し依頼のメールを業者に発信しましたが、既に盆休みに入ってしまっていました。
盆休み中にエンジンの組立てを完了させたかったのですが残念。

心配なのは再度バルブガイドを入れ替えると、再度バルブシートカットが必要になってしまう点です。
バルブシートを削る作業なので、あまり何度も行えるわけではありません。
また、バルブシートの入れ替え時はヘッドを加熱します。
歪みが出てしまうと、実施済みの面研が無駄になってしまう可能性もあります。
これもまたさらに削る作業になってしまいます。

有名な加工業者なので、油断していましたが、
図面を描いて依頼すべきだったのかもしれません。

旋盤があれば、バルブガイドを製作して入れ替え・シートカットのみを依頼したんですけどね。
私、国家技能検定資格ではなく社内資格ですが、旋盤2級の資格を持っています。
また、機械保全の仕事を5年ほどしていたので、
その時は旋盤をブンブン回して部品を製作していたのです。
ガレージを建てたあかつきには旋盤を導入しますか!

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