※作成中※ その際、ヒーターのスイッチステーを自作しました。 ステーはアルミ板から切り出したので銀色ですが、黒いハンドル周りと色がマッチしません。 そこで黒く着色したいと考えました。 アルミの着色でよく行われるのが、着色アルマイト処理です。 塗料のように剥がれることはなく、仕上がりも綺麗です。 私も以前、部品数点を専門業者へ処理に出したことがあります。 しかし今回のように小さなステー1個だけを処理に出すのは、費用を考えると現実的ではありません。 そこで今回は、自分で塗装してみることにしました。 DIYで金属へ塗装をすると、塗料が剥がれやすいイメージがあります。 そこで今回、どうすれば剥がれにくい塗装ができるかを試してみることにしました。 これをサンプルとして塗ってみます。 アルミ板は金物店で購入した物で厚さは2mmです。 アルミといっても成分違いで色々なものがあり、それぞれに番号がふられています。 これは1000番台で、アルミ以外の金属成分はほとんど入っておらず、ほぼ純アルミです。 左脇にあるのは、同じ材料で先日自作したグリップヒーターのスイッチステーです。 今回の実験で結果が良好だった塗料で塗ります。 ところで2枚のアルミ板は同じ材料ですが、光沢が随分違います。 サンプルで塗る予定のアルミ板は600番の紙やすりで磨いた直後で光沢があります。 一方スイッチステーは磨いてから数日経ってくすんでいます。 アルミとはいえ、磨いたのちは徐々に酸化して変色するのでした。 今回試してみる3種類の塗料。 全て手元にあったものです。 1番目はアサヒペンの高耐久ラッカースプレー。 R1-Zのサイドスタンドはこれで塗装しました。 2番目もアサヒペンのカラーアルミスプレー。 手元にあったのですが、何に使ったか思い出せません。 アルミ用をうたうので期待大です。 3番目はホルツのシャシーブラック。 車の下回りの防錆用です。 ZX-14Rのセンタースタンドの塗装などに使っています。 これら3種類の塗料に加え、塗料の密着性をあげる下地塗料「ミッチャクロン」も試してみます。 ミッチャクロン無し・有り × 塗料3種類 = 合計6パターンです。 何だが仕事みたいになってきたぞ。 下地塗料「ミッチャクロンマルチ」の塗装。 材料の上半分はマスキングしておき、下半分だけに塗りました。 ミッチャクロンの有無を比較するためです。 ミッチャクロンマルチの色は透明なので、厚く塗り過ぎないように注意。 上塗り。 まずは高耐久ラッカースプレーからです。 他の塗料で塗る部分はマスキングしてあります。 マスキング位置を勘違いしたので、それぞれのサイズが異なるのはご愛嬌。 それでは、ちょっといじめてみます。 針やマイナスドライバー、爪でひっかいて剥がれやすさをチェックします。 いじめた後のサンプル。 結果を表にまとめてみました。 ますます仕事みたいです。 表の各項目の位置と、上の写真の塗装位置は同じです。
ベストと判断したのは、ミッチャクロン有りのカラーアルミスプレーです。 スイッチのステーはこの組み合わせで塗ります。 ミッチャクロンの効果は確かにありました。 全ての上塗り塗料との組み合わせで、剥がれにくくなりました。 ・ ・ ・ それではスイッチステーを塗ります。 スイッチステーの塗装。 ミッチャクロンマルチで先に塗装してあります。 今回使用したカラーアルミスプレーはツヤ有りの黒です。本当はツヤ無しが良いのですが、この小さなステーを塗るためだけに 買い直すのももったいないので、これを使いました。 その代わり、仕上げ塗りは遠くから吹きかける感じにして、ツヤがあまり出ないようにしてみました。 出来るだけツヤを出さないように塗装してみたものの、そもそもツヤ有りの塗料です。 ツヤ消しというより梨地っぽい仕上がりになりました。 写真では綺麗に見えますが、ホコリや気泡の影響で荒れている場所があります。 塗装は簡単ではないですね。 取り付け。 グリップヒーターのスイッチは両面テープでステーに固定、 ステーはクラッチマスターシリンダーのホルダーに共締めしています。 違和感なく仕上がったかな!? ちなみにボルトはカワサキ純正で長いものに交換しています。 ミッチャクロンとアルミ用塗料の組み合わせで、剥がれにくい塗装ができることが分かりました。 機会があればまた塗ってみます。 |