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診断機を使おうとしたら 2021/10

 待っていたのは予想外の結末でした。

 「診断機(スキャンツール)」は四輪車の整備で広く使われています。車両に接続してセンサー情報やエラー履歴を読み出すことができます。故障箇所の特定や修理完了後に警告灯を消したりするのに使われます。
 四輪車ほどではありませんが二輪車でも高年式の車両では整備に活用されているようです。カワサキの正規ディーラーにはカワサキ車専用の診断機「KVCS(Kawasaki Vehicle Communication System)があるとか。

 私のZX-14Rでも一般市販されている診断機を接続して車両の情報を読み出したいと考えました。その理由はまた別に書く予定なので今回は触れませんが、問題は診断機を接続して情報を読み出せるかどうかです。Webで調べてもあまり情報が得られません。普通は必要が無いので情報がないのは自然なのですが。
 診断機を買っても接続して通信ができなければ無駄に終わります。とりあえず誰かから借りられれば借りてきて、まずは接続できるかを試したい。誰か持っていないだろうか?
 そんな折に冗談半分でご近所のバイク乗りの方に尋ねてみたところ、なんと持っているとのこと。しばらくお借りできることになりました。おお何という幸運! 助かります!

お借りした診断機のセット。
 本体、車両接続ケーブル、USBケーブル、説明書、ソフトウェアCD-ROM、キャリングバッグ。Autelというメーカーの物で商品名はMaxiScan MS509です。同社の製品はWebで広く販売されているのを目にします。

接続テスト。
 私は診断機を使ったことがないので、まずは簡単に接続できる四輪車でテストをしてみました。写真は妻用の日産マーチです。ハンドル脇のカバー内の専用コネクターに診断機のコネクターを接続します。
 ところが何度試しても接続エラーになってしまい、車両の情報を読み取ることができません。私が主に乗っているトヨタオーリスでも試したところ、接続はされるものの情報の読み取りが全くできません。
 思い出しました。この診断機を貸してくれた方が言っていたことを。「使えなかったから使ってないよ」 つまり私の2台と貸してくれた方の1台の合計3台の車で使えないことになります。何かおかしい。

診断機のパネル。
 YouTubeに投稿されている使用動画をチェックすると、矢印のあたりには商標登録を示す「R」があります。しかし手元のこれにはありません。よく見ると透明パネルの周囲の成型も雑でギザギザに荒れています。
 Amazonの商品サイトでは、偽物やコピー品が大量に出回っているとのレビューがありました。
 そうですこれ、どうやら偽物だったのです。

内部。
 こうなると中身が気になって仕方がありません。変に興味が出てきました。そこで貸してくれた方にことわってから分解してみました。偽物とはいえそれなりに部品が実装されています。しかし唖然とした部分がありました。

本来はブザーが取り付けられるであろう場所。
 診断機のメニューには操作音のON/OFF設定があります。それをONにしても操作音は鳴りませんでした。私はブザーの配線が接触不良でも起こしているのかと予想していました。
 ところが実際はこの通り、そもそもブザーがなかったのでした。少しでも安く作るために省いたと想像します。
 一応これだけ部品が詰め込まれているので使える車両があるのかもしれません。まれには。ただし四輪車3台で使えなかったのでZX-14Rでも多分使えないでしょう。というか偽物と分かった以上、この診断機を接続したくありません。

 診断機は自分で購入することにしました。ところがWebで探してみても怪しげなものばかりです。Bluetooth搭載でスマホやタブレットに接続可能とうたう物が1,000円以下だったりします。安すぎです。レビューによると使えるものもあるようですがゴミ同然の偽物が混ざっていそうです。最近はレビューも信用できなかったりするし。
 「安かろう、悪かろう」です。多少高くても確かな販売元が扱う本物を探すとします。


追記
 この診断機が通信できず使えなかった理由は別のところにありました。詳しくはこちら。