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ダイナミックバランス調整は必要か 2021/7

※編集中※

タイヤ交換後のバランス取り作業。
その際、「ダイナミックバランス」を取る必要があるかを考えてみました。
マニアックな話なので、特に興味のある方だけ読んでみて下さい。


タイヤを交換した後は、バランスを取る作業を行います。
原付、オフ車などではあまり行わないことが多いようですが、概ね250cc以上のバイクでは行われる作業です。
バランスを取らないとどうなるか?
もちろん程度にもよりますが、高速走行時にハンドルや車体が振動する原因になります。

バランスを取る作業には、2種類あります。
スタティックバランス(静的バランス)とダイナミックバランス(動的バランス)です。
専用の装置で回転させて測定し、2箇所に分けてウエイトを貼り付けてバランスを取るのがダイナミックバランスです。
四輪車のタイヤ交換時に行われるのはこちらです。

もう一方がスタティックバランスです。
専用のバランサーは使いますが、原始的な方法です。
ホイールを専用シャフトで支えると、最も重い部分が下になるので、その反対側にウエイトを貼り付けてバランスさせます。

今回考えてみたのが、ダイナミックバランスを取る必要があるかです。
Webで検索すると、ダイナミックバランスをとったほうが良いとする意見もあります。
しかし私は不要、ほとんど無駄と考えました。
理由は4つあります。

1つ目はサービスマニュアルでダイナミックバランスをとることが指示されていないこと。
たまに無茶なことが書かれていたり、肝心なことが書かれていなかったりするサービスマニュアルですが、
メーカー発行の物なので信用しても良いでしょう。

2つ目は二輪車のホイールの構造からです。
二輪車のホイール幅は四輪と比べて細く、支持部が両端にあります。
四輪車と比較してダイナミックバランスの影響は出にくい構造です。

3つ目はレースの世界でもスタティックバランスしか取らないことです。
レースでは他車より0.1秒でも早ければ勝ち、遅ければ負けです。
速さにつながること、遅くならないためのことであればどんな小さなことでも必ず行われます。
逆に無駄な作業は行われません。
そこでレース現場でのタイヤバランスの動画を検索してみたところ、いずれもスタティックバランスのみでした。
仮にダイナミックバランスを取らないことが理由で振動が発生するのであれば、タイム悪化につながります。
しかしダイナミックバランスを取っていないということは、不要とされているのでしょう。

動画を見ていて興味深い点がありました。
1つはウエイトの貼り付け位置です。
ホイールの幅の中央に貼れば良さそうですが、端です。
ダイナミックバランス的には不利になります。
つまりこれから言ってもダイナミックバランスは考慮されていないことが分かります。

もう1つは、外形の凹凸を必ずチェックしていること。
目で眺め、手で触ってチェックしています。
ミシュランは測定器を活用しているようです。




4つ目は実際にダイナミックバランスを狂わせて走ってみた結果からです。
ZX-14Rでフロントホイールの対角、左右にウエイトを貼り付けて走ってみましたが、
影響は感じられませんでした。

もちろん、ダイナミックバランスを取っても悪いことはありません。
片持ちで幅広のホイールなら必要になることもあるのかもしれません。
しかしほとんどの場合は不要でしょう。
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