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タイヤ交換のススメ

バイクの維持費の中で、最も費用がかかるのがタイヤ代ではないでしょうか。
バイクのタイヤは4輪と比べた場合走行距離の割に磨耗が早く、リッターバイクに至っては、
重量、パワーのせいで数千キロしかもたないこともあります。
また、溝が残っていたとしても経年劣化したタイヤは危険なので交換しなければなりません。
さらに地方では都会にあるような安い二輪タイヤ専門店が無いので、
高いと分かっていてもバイク店に依頼するしかないのが実情です。

そんな理由から、GPZ1100に乗りだしてしばらくしてからは自分でタイヤ交換をするようになりました。
自分でバイクのチューブレスタイヤの交換をしている、という話を周囲にすると驚かれることがあります。
どうもタイヤチェンジャーや機械式のバランサーが無いと交換が出来ないと思われているようです。

しかし実際は慣れると意外と簡単です。むしろオフロード用チューブタイヤなどの方が
チューブに穴を開けてしまう可能性があるので私は面倒に感じます。
色んなサイトで紹介されていますが、ここでは私のタイヤ交換方法を紹介したいと思います。

まずは準備する物の紹介です。

準備品1(タイヤレバー、ムシ回し、ビードワックス、リムプロテクター、エアゲージ)

タイヤレバー
先端がスプーン型になったタイプがお勧めです。私は(有名な?)TSK製を使用しています。
ポイントは本数。3本使用するのがおすすめです(理由は後述)。

ムシ回し
メーカーはどこの物でも良いと思いますが、短い方が良いです。
妙に長い物もありますが、それだとグリップがハブやブレーキディスクに干渉してしまいます。

ビードワックス
これを塗らないとタイヤをスムーズにホイールに入れられません。
中性洗剤などでも代用できるようですが試したことがありません。

リムプロテクター
リムを傷つけないために装着します。私が使用しているのはホンダの特殊工具を多く作っている興和精機製です。
以前は安物の輸入品を使っていたのですが、ぐにゃぐにゃと柔らかくて使いにくかったので買い換えました。

エアゲージ
最終的にエア圧調整をするのに必要です。


準備品2(ビードブレーカー、木枠)

ビードブレーカー
タイヤレバーでビードを落とす方法もあるのですが、慣れないとリムを傷だらけにしてしまうので、
購入してしまった方が良いと思います。ビードをテコの原理で押すだけなので安物でも問題ないでしょう。

木枠(自作)
タイヤをホイールから脱着する時に台として使用します。2x4材と木ネジで自作しました。
角材2本でも問題ないですが、一度製作しておくとベアリングやブレーキディスクの交換時にも便利です。
内径はブレーキディスクが干渉しないサイズに設定してあります。

準備品3(バランサー、エアポンプ)

バランサー
タイヤ交換後のバランス取りに使用します。店にあるような機械式のバランサーは必要ありません。

エアポンプ
コンプレッサーがあればベストですが、手動のエアポンプでも大抵ビードは出せます。
経験上は13勝1敗位でビードを上げられています。1度だけ手動のエアポンプではビードが出ず、
馴染みのガソリンスタンドへ持って行ってエアを借りてビードを出しました。
当然ですが、バイクの米式バルブへ接続出来る先端が必要です。

準備品4(エアバルブ)
タイヤ交換時に、エアバルブが傷んでいるようであれば交換しておきたいところです。
タイヤと同様にゴム製なので徐々に劣化してヒビ割れてきます。

私の場合はガソリンスタンドのストレート形状の空気入れでも接続しやすいように
アルミ製の横型エアバルブに交換してしまいます。
写真左はバイクに良く使われる短いエアバルブで重さ8g、
右はアルミ製横型エアバルブ(ゲイルスピード製)で重さ11gと、重量増もわずかです。

以上の他に、タイヤを外すためにメンテナンススタンドやジャッキなどが必要です。

作業手順

まずはタイヤのついたホイールを車体から取り外しますが、
ここではタイヤ交換について主に書くので手順や方法は割愛します。

空気抜き。
ムシ回しでムシを緩めて外し、エアーを抜きます。
ムシ回しはハブと干渉するので短い物がおすすめです。

ビード落とし。
次にビードを落とします。ビードブレーカーの先端をビード部に合わせてレバーを押し下げるだけですが、
そのままホイールを置くとブレーキディスクがビートブレーカーや地面に接触してしまうことがあるので、
角材などで少し浮かせると良いでしょう。片面のビードが落ちたら反対面も落とします。

リムプロテクターのセット。
ビードが落ちたら、木枠の上にホイールを置いてタイヤを外す作業に移ります。
まず、リムプロテクターをセットします。どこでも良さそうなものですが、
基本的にエアバルブの辺りにセットします(理由は後述)。

ホイールからのタイヤの取り外し。
リムプロテクターをセットした端の位置へタイヤレバーを差し込み、
ビードをすくってレバーを押し下げるわけですが・・・、
最大のポイントは、反対側のビードがホイール中心の溝に落ちていること!!
これが出来ていないとビードがリムを越えられません!!
リムプロテクターをエアバルブの辺りにセットしてタイヤを外し始めるのはこれが理由で、
エアバルブが邪魔をしてビードが溝に落ちるのを妨げないようにするためです。
手やヒザで反対側のビードを押さえて溝に落ちていれば、レバーでビードを起こすのにそれほど力は必要ないはずです。
レバーを起こすのに力が必要で「ミリミリ・・・」なんて音がする場合はビードが溝に落ちていません。

1箇所持ち上げたら6、7cmほど離れた場所を2本目のレバーで次に持ち上げます。
持ち上げたらさらに6、7cmほど離れた場所を3本目のレバーで持ち上げます。
3本のタイヤレバーで持ち上げたら、真ん中の1本を抜いてさらに先を持ち上げ・・・を繰り返します。
レバーが3本あったほうが良いのはこのためです。

表側が外れたら同様に裏側も外しますが、レバーで裏側のビードをすくう時に、
表側のビードが邪魔になるのでヒザを使って潰します。

・・・って、ごちゃごちゃ色々分かりにくいので動画をどうぞ。
ビード落としからタイヤ入れ換え、ビード出し、ムシの取り付けまでを動画にまとめました。
まだまだ下手クソな部分もありますがご容赦下さい。

YouTube 動画



動画には含まれていないバランス取りについて下記に紹介します。
私の場合、ウエイトの量を最小にしたいのでホイール単体でのバランス測定をタイヤを組む前に行いますが、
これは絶対必要な作業ではありません。こだわる方だけお好みでどうぞ。

バランス取りについてはJ-TRIPのホームーページが参考になります。動画による解説もあります。
私の使用しているビードブレーカー、バランサーはJ-TRIP製ですが、しっかりした作りでお勧めです。

ホイールセットの最も軽い位置へのマーキング。
タイヤを組み、ビードを上げて適正空気圧にしたらバランスをとります。
バランサーにセットして、一番上になる位置、つまり軽い位置にマーキングをします。
ここではチョークでマーキングしています。


ウエイトの仮止め。
マーキングした位置に適当なウェイトを貼り付けてみて再度バランス測定をします。
この時はウエイト量がまだ決まらないので、ウエイトを仮止めにしておきます。
両面テープを半分ほどめくり軽く押さえる程度で良いでしょう。

最適なウエイト量を貼り付けて完成。
これはR1-Zのフロントホイールですが、10g1個だとはみ出してしまうので、
5g2個に分割してみました。


上の動画ではビード出しをハンドポンプで行っています。
まれに漏れが多くてハンドポンプでは圧力が上がらずビードが出ない場合もありますが、
私の場合は9割以上成功しています。次の動画はR1-Zのフロントでの作業例です。

ハンドポンプでビード出し バイクのタイヤ交換