毛無峠

2021/8掲載

 毛無峠(けなしとうげ)。「どこそれ?」と思う方がほとんどでしょう。

長野・群馬県境、毛無峠。
 この場所、ネット上のネタで群馬県の秘境っぷり?を象徴する有名な場所なのです。ネット上でこの場所の写真を見かけた方もいるかもしれません。興味のある方は「グンマー」で検索を。

小串鉱山跡。
 峠から群馬県側に見ることができます。木の無い荒涼とした山地にはかつて硫黄鉱山がありました。最盛期には山中に2000名が住み学校などもあったとか。そう、九州は長崎県の軍艦島のような鉱山都市だったのです。
 毛無峠は鉱山と長野県を結ぶ峠で、鉱山関係者や物資が行き来しました。

 山の中腹から眺める毛無峠。
峠から5分ほど登ってみました。手前の鉄柱はかつて使われていた索道の支柱。採掘した硫黄を麓の高山村へ運ぶのに使われていたそうです。
 峠は訪れる人の少ない寂しい場所かと思っていたのですが実際は大違い。多くの人が訪れていました。群馬県の看板前で記念撮影をする人、ドローンで空撮をする人、ラジコングライダーを飛ばす人。標高1800mの何もない峠にしては賑わっていました。多くのライダーも訪れています。
 峠の手前数百メートルまでは舗装路なのでオンロードバイクでも行かれます。ただし道幅は狭く落石も多いので慎重にどうぞ。霧(雲?)に覆われることが多いので訪れるのは天気の良い日がお勧めです。天候が悪いと多分何も見えないでしょう。この日の天気は悪くなかったのですが道中所々で霧が出ました。上の写真は、右側の長野県側から広がってきた霧が峠を覆っていく瞬間です。
 木が無いことから「毛無峠」と名付けられたそうですが、それなら「木無峠」で良かったのでは。無慈悲な名前です。