R1-Zレストア(その5・・・フロントフェンダー修理)

本来、R1-Zのフロントフェンダーはタンクやテールカウルと同色です。
ところがこの車両は異なってしまっていて、本来ホワイトのはずがブラックでした。
しかも適当に自家塗装された物のようで表面がきったない!
さらに、無理やり取り付けられていた1KTのラジエターと干渉してしまっていました。

フェンダーはメーカー販売が終了している上に、ヤフオク等でも程度の良い物は
ほとんど出品されないようなので塗装にチャレンジしてみます。
私は塗装に関してはあまり経験も知識も無いので、うまく塗れるのやら???
下記記事はあまり参考にしたらいけませんよ~。

元のフロントフェンダーの状態。
無理やり取り付けられて前方にせり出していた1KTのラジエターと干渉していました。
また、ウレタンクリアーで仕上げられていないようで、パーツクリーナーで拭くと色落ちしてしまいました。

塗装の剥離。
ホワイトに塗ること、下地が荒れていることから一旦塗料を剥離します。
樹脂パーツのため剥離剤が使えないのでサンドペーパーで削って剥離しました。
どうも元々割れていた黒色のフェンダーを補修した後にサーフェーサーを塗り、その後で黒を塗ったようです。

剥離完了。
手作業のため4時間ほどかかりました。腕が痛いです・・・。
サンドブラスターとかで剥離すれば数分なんでしょうけどね。

補修箇所。
過去に割れた箇所をプラリペアなどで修理したことがあるようですが、かなり雑な作業でした。
そこで一旦、盛り上がっているプラリペアは削り取ってしまい、
亀裂にタミヤセメント(流し込みタイプ)を流し込んで接着補修しました。
素材が溶けるので結構強力に接着されます。

・・・と、ここまでやったのですがあまりにも寒くて塗装が出来ません。
春まで待つかな!?


5月です。十分に暖かくなりました。
また、車両が完調になりつつあり、走りに出掛けることも多くなってきたので
さすがにフェンダーをきちんと塗装して直すことにしました。

フロントフェンダーの無い現在の状態。
フェンダーの無い状態で水溜まりなどを通過すると、ヘルメットのシールドにまで泥水が飛んできます。
また、ラジエター上部や三つ叉まで汚れてしまいます。
やっぱり機能上必要なんですね(当たり前だろ!)。

即席の塗装台にセットしたフェンダー。
塗装台をダンボールで作りました。
フェンダーが塗装中に転がったりしたらエライことになるので、
内側にぴったりはまって固定できるようにしました。

塗装準備が完了したフェンダー。
庭で塗装します。雑草だらけだったので場所を確保するために少し草刈りをしました。
ご近所に洗濯物が干されていないことを確認してから塗りましょう。
塗料の臭いがついてしまったら大変です。

今回使用する塗料。
左から、プライマーサフェーサー(シルバー)、シルキーホワイト、パールコート(以上デイトナ製)、
ウレタンクリヤー(イサム塗料製)です。
アマチュアなので手間は掛けても費用は掛けたくないところですが、
塗料の購入費用は結構かかってしまいます。

プライマーサフェーサー(以下プラサフ)を1回塗った状態。
まずは下地が見えなくなる位に1回塗ります。
私は塗装の経験があまりないので偉そうな事はいえませんが、ポイントは次のようなことらしいです。

1.塗料はよーく振って混ぜる
2.ダマになるので吹き始めと吹き終わりは対象物から外す
3.塗りにくい場所から塗る
4.垂れるので一度に厚塗りしない

表面の状態。
プラサフは表面の凹凸や傷を目立たせてくれます。
写真のような傷はプラサフが乾燥後にパテなどで修正します。

傷のパテ埋め。
ポリエステルパテで傷を埋めます。
パテはタミヤ製で模型用ですが多分問題ないでしょう。
マネをしておかしな事になっても責任は持てませんけどね。

パテで傷を埋めた箇所の修整。
耐水ペーパーで水研ぎして平滑にします。
600番のペーパーを使いましたが、ちょっと荒かったかな?
800~1000番位が良さそうです。

プラサフ塗装2回目。
修整が終わったので再びプラサフを塗ります。
前回塗装から1週間、また草が伸びてきたなぁ。

塗装前の状態。
傷の部分はなめらかになっています。

プラサフ2回目塗装完了。
傷の箇所が判らなくなりました。

プラサフのスプレー缶表示。
2回目を塗り終わったあたりでちょうど空になりました。
標準塗り面積(2回塗り)0.6~1.0㎡、となっていますが、
どうしても実際はそんなには塗れませんね。

プラサフが乾燥したフェンダー。
ぱっと見は綺麗ですが、表面はザラザラなので磨きます。

表面の磨き。
水を付けながら研磨スポンジで磨きます。
手で触れてみてスベスベになれば良いでしょう。

メーターワイヤホルダーの取り付け穴部。
このように凸凹な場所はサンドペーパーよりも
研磨スポンジの方が追従性が良いので磨きやすいです。
・・・ですが、この研磨スポンジ、失敗でした。
というのは所々深い傷が入ってしまいます。
3Mの研磨スポンジが良かったかも。

失敗箇所。
磨きすぎで角の部分の素材が露出してしまいました。
角はどうしても強く当たるので気を付けていたんですけど・・・失敗です。
あまり目立つ部分では無いのでこのまま上塗りをしてみますが、どうなることやら!?
発色が悪くなる位なら良いのですが、ここから剥がれたりしたら困ってしまいます。

上塗り開始。
まずはプラサフの上にシルキーホワイト(純正カラーコード00GE)を塗ります。

上塗り前のフェンダー。
磨いた痕が残っていますが、表面はスベスベです。

上塗り完了。
この上にパールコート、クリアと塗り重ねていきます。

失敗部分。
何箇所かダマになってしいまいした。
注意していたんですが、連続噴射で圧力が下がってしまったのが原因かも。
乾いたら磨いて対処します。

再び磨き。
1500番の耐水ペーパーで磨いてスベスベにします。
角は強く磨かれやすいので慎重に作業します。
ダマになった箇所は目立たなくなりました。

パールコート塗装スタンバイ。
庭は昨日草刈りをしたばかりなのでスッキリしています。

拡大。
うまくパールコートが塗れるかな?

使用するパールコート。
クリアにメタリックが入っているような物です。

パールコート塗装完了。
垂れることもなく均一に塗れました。
あまりキラキラしていませんが、クリアを塗るまでは分からないのかな?
しっかり乾燥させた後でウレタンのクリアを塗ります。

使用するウレタンのクリアのスプレー。
イサム塗料製の2液ウレタン塗料です。
メーカーは違いますが、以前アサヒペン製のツヤ消しブラックを
ZX-14Rのミラー塗装に使ったことがあります。

使用準備。
ノズルにウエスをあてておいて、ボタンを強く押して中の容器の封を切り、よく振って混ぜ合わせます。
ウレタン塗料は2液が混ざることで反応して硬化する仕組みなので、
使用前のスプレー缶は内部で2液が分かれています。

ウレタンクリア塗装完了。
3回に分けて塗りましたが、ちょっと失敗気味です。
写真では分かりにくいですが、ゆず肌気味になってしまいました。
ツヤをしっかり出すためには2回目以降は垂れる寸前までタップリ塗る必要があったのですが、
垂れるのを恐れて塗布量が控えめになってしまいゆず肌っぽくなってしいまいました。

垂れても硬化後にペーパーで修整出来るので、もっと思い切って塗れば良かった・・・と次回への教訓を書いときます。
光の反射で表面をよく見ると垂れる前の鏡面状態の見分けは出来そうです。

倉庫内で撮影した表面のアップ。
映り込んでいるのは天井に吊したLED照明です。
写真ではわかりにくいのですがゆず肌です。
硬化後にごく細かいペーパーとコンパウンドで研磨してみましょう。

2液ウレタンスプレーの内部。
内部の仕組みに興味があったので切り開いてみました。
使用開始時に噴射ボタンを強く押すことによって内部の小さいボトルの封が切られて
2液が混ざるようです。
撹拌用の玉はガラス玉が2つでした。
1つでなくて2つなのはしっかり撹拌するためでしょうか???

クリアがしっかり硬化するのを待ってから仕上げ作業をします。

仕上作業。
塗装から丸4日(96時間)経過し、完全に硬化したので磨いて仕上げます。
説明書きでは硬化乾燥は78時間となっています。
まずは2000番のペーパーで水研ぎしてゆず肌になってしまった塗装面を平滑にします。
くれぐれもウレタンのクリア層を削り過ぎてパールコート層を露出させないように注意します。
出っ張っている場所は削れやすいのでなめる程度で良いでしょう。

コンパウンドで研磨。
液体コンパウンドでさらに磨きます。

研磨完了。
ゆず肌は解消してツルツルになりました。
ただ、鏡面には今一歩及ばないような気がします。
少しくすんでいるような感じです。

再研磨。
くすんでいるので、もう一度2000番のペーパーで研いでから再度コンパウンドで磨きました。
ですがあまり改善しません。もっと細かいペーパーで研磨してからコンパウンドを
使った方が良かったのかな???
あまり研磨しすぎてウレタンクリア層が無くなってしまっても困るので
今回はこれで良しとしましょう。塗装は経験が物を言いますねえ。

ステーの取付け。
本来、ステーはリベットでカシメられていてフェンダーから簡単には外れないのですが、
この車両はリベットを取り外してあり、ボルト・ナット固定になってしました。
メーターワイヤーガイド取り付け穴のゴムプラグも入れます。

色の比較。
取付け前に純正塗装のタンクと比較してみました。
概ね合っていますが、今回自家塗装したフェンダーの方がシルバーっぽく見えます。
パールコートを吹きすぎたかも。
隣接する部品同士では無いので多少違っても目立たないかな?

取付け完了。
やはりタンクとは距離が離れているので、微妙な色の違いは目立ちませんでした。
これでようやくまともな外観になりました。雨の日でも安心です。

ただ、機能的にはフロントフェンダーの後ろ側がもう少し長かったらと思います。
というのは、フェンダーが短いためにエンジンのシリンダー間に砂埃や泥が飛散しやすく、
それがYPVSのジョイントに入り込んで摩耗を促進させているは?と考えるためです。
ちなみに同系統エンジン搭載のTDR250ではシリンダー間にカバーが付いています。

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