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TL125 その11 ステアリングステム

このTL、製造から四半世紀以上経過しているわけですが、程度は悪くありません。
屋根下での保管だったこと、それほど距離を走っていないことが理由です。
ハンドリングについても自然に曲がり、全く問題は感じられません。
ですが、分解してみないことにはやはり状態は分からないので、分解点検します。

準備。
メンテスタンドで車体を持ち上げるわけですが、その前に、

アクスルシャフトのナットを緩めておきます。
車体を持ち上げてしまうとどうしても不安定なので、
その前に緩めておくのが安全です。

アクスルシャフト抜き取り、ホイール取外し。
シャフトにはグリスが残っていて良い状態でした。

ライト周りの分解。
コネクター引き抜いて分解します。

ハンドルの取外し。
クランプを取外します。

取外したハンドル。
機能上は問題ありませんが、所々錆が出てしまっているのが残念。
白いので目立ってしまいます。

フロントフォーク抜き取り。
トップブリッジとアンダーブラケットのクランプを緩めて抜き取ります。
フォークのインナーチューブ上部は油で汚れています。
防錆を目的に油が塗られたようです。

トップブリッジの取外し。
ナットを緩めます。対辺寸法30mm。

ステムの抜き取り。
ステム上部のナットを緩めて外せば、ステムを抜き取ることができます。
ボールがばらけるのでトレーで受けます。

ボールの回収。
ボールは小さい上にグリスでヌルヌル滑って拾いにくいので、
マグネットツールで回収するのが簡単です。

グリスの状態は悪くありませんでした。
固まったりしておらず、潤滑の機能を果たしていました。
ハンドリングに問題がなかったわけです。

上側のアウターレース。
グリスを拭き取って、レースの状態を確認します。
錆び、打痕は全くありません。
打ち換えはせず、このまま使用します。

下側のアウターレース。
こちらも全く問題なし。

ボールの洗浄。
洗ってから状態をチェックします。
100均で買った小さい金網が便利。

ボールの状態。
錆びがなく、光沢もあり問題ありません。
再使用します。

ステムの洗浄。
インナーレースとまとめて洗います。

インナーレースの状態。
こちらも問題無し。素晴らしい。
部品交換無しで組立て作業に移れると、作業がはかどります。

ボールの配置。
ここからは組立てです。
グリスを塗り、ボールを並べます。

グリスを上乗せ。
ボールの上からさらにグリスを乗せます。
下のシールも摺動するわけなので、グリスを薄く塗っておきます。

車体側。
同様にボールを並べておきます。
実はこの写真ではボールが1個足りません。
写真を撮った後で、ボールが部品トレーに残っているの見つけたので後で割り込ませています。
上下各18個、合計36個が正解です。

調整。
一旦ナットを締め込んでボールを馴染ませます。
その後で徐々に緩めてベストの位置を探ります。

トップブリッジを載せ、フォークの取付け準備。

ステムナット締め付け。
フォークを通し、アンダーブラケット側だけクランプしてからステムナットを締め付けます。
ステムナットを締め付けると、少しステムベアリングの締め付けが強くなるので
調整を繰り返します。

調整目安。
人によってやり方はいろいろあると思いますが、私の調整目安を紹介します。
少し左右に切っただけで、自重でそのままストンと切れる状態を目指します。
この状態になるようにナットを徐々に緩める方向で調整していきます。

フォークの固定。
トップブリッジのクランプを締めてフォークを完全に固定します。

ハンドルの固定。
クランプにはポンチマークがあるので、マークを前側に向けます。
前側のボルトを先に締め、クランプを密着させてから後ろ側のボルトを締めます。

ステアリングステムの整備完了。
ホイールを戻し、車体を降ろします。
フォークの整備もしなければなりませんが、
いっぺんに全部は出来ないので保管のために一旦復元しています。

ちゃんとしたガレージがあれば分解したままでも良いんですけどねえ・・・。
ガレージが欲しいです。

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