ハンドルから取外したブレーキレバーAssyとクラッチレバーAssy。 グリスが固着気味で動きは渋いです。整備しましょう。 レバー先端の色が剥げていますが、曲がりはありませんでした。 ブレーキスイッチの取外し。 スイッチはレバーホルダーの中にはまり込んでいます。 あまり見かけない構造ですが、ワイヤー式だと一般的なのでしょうか? 油圧式だとスイッチは外側に露出していることが多いように思います。 レバーのピボット部。 グリスが固着しています。 分解完了。 例によってパーツクリーナーなどで洗います。 組立て。 グリスを塗りながら組立てます。 組立て完了。 両側とも軽く滑らかに動くようになりました。 ・ ・ ・ 車体から取外したワイヤー。 次はワイヤーをメンテナンスします。 ブレーキ、クラッチ、スロットル、スピードメーターの4種類と多いです。 ちなみにZX-14Rではスロットルのみです。 自動車だとフライバイワイヤーでスロットルワイヤーでさえ不要になってきているそうですが、 バイクもいずれそうなるのでしょうか??? 点検。 清掃、給油の前にまず、ほつれなどがないか点検します。 切れてほつれがあるようなら交換します。 このTLのワイヤーは問題ありませんでした。 洗浄。 インジェクターをセットしてパーツクリーナーを吹き込んで清掃します。 インジェクターを使っても目論見通りクリーナーが入っていかないことがよくありますが、 今回は無事に反対側からクリーナーが吹き出してきました。 スロットルホルダーの分解。 分解してワイヤーを取外します。 ホルダーも掃除します。 スロットルワイヤーの洗浄。 給油。 インジェクターを使ってスプレーグリスなどで潤滑する方法もありますが、 私はエンジンオイルで給油しています。 ちなみに若かった頃、チェーンルブを給油したことがあります。 私が給油したのは高粘度のルブだったので、ワイヤーの動きが重くなってしまい、 すぐに再びパーツクリーナーで洗浄するはめになりました・・・。 給油の方法は古典的な方法ですが、ビニール袋をジョウゴ代わりにして給油します。 まずは小さいビニール袋の隅を切ってワイヤーを入れます。 テープで縛ってジョウゴ状にします。 エンジンオイル給油。 ジョウゴ状になった部分にエンジンオイルを入れます。 しばらく放置しておくと内部にオイルが入っていきます。 給油完了。 しばらく吊しておいて、下からオイルが出てくれば完了ですが、 もう一手間加えます。 余分なオイルの排出。 ビニール袋のジョウゴでオイルを流し込んだままだと、オイルが内部に残りすぎて、 車体に取付けた後も少しずつダラダラとオイルが流れ出てきてしまいます。 また、スロットルワイヤーについてはオイルが多すぎると操作が重くなります。 そこでジョウゴを取外した後、一晩ほど放置します。 この作業で余分なオイルが排出されます。 スピードメーターワイヤーの清掃。 このワイヤーは中身を抜き取れるので清掃も給油も簡単です。 スピードメーターワイヤーの復元。 清掃、給油が完了したらワイヤーをアウターに戻します。 ブレーキパネル差し込み部のOリングは問題がないのでそのまま使います。 スロットルホルダー。 スロットルパイプと干渉して削れています。 干渉部分の除去。 リューターで少し削って干渉しないようにします。 角はバリ取りを使って面取りしておきます。 スロットルホルダーの組立て状態。 どちらのネジを先に締めるかお分かりですね? スロットルホルダーへのワイヤーの復元。 アウターから露出する部分にはグリスアップしておきます。 メンテナンス完了。 どのワイヤーもスルスルと抵抗少なく滑るようになりました。 車体に戻して動作させるのが楽しみです。 ブレーキ側のゴムカバー交換。 亀裂が入っていたのでの交換です。 車体への復元完了。 ブレーキ、クラッチ、スロットル、全ての操作が軽くなりました。 特にスロットルは非常に軽く快適になりました。 |