分解したキャブレーターの部品を洗浄します。 交換が必要な部品は、新品に交換して組立てます。 細かい部品の洗浄。 しばらくキャブレータークリーナーに漬けておきます。 ジェットなど流路がある部品についてはクリーナーを吹き込んで 詰まりがないことを確認します。 洗浄完了。 パーツクリーナーですすぎました。 ジェット類は新品交換予定ですが、一旦洗浄しています。 ジェットの穴の貫通確認。 透かして穴が塞がっていないか確認します。 今回は新品交換予定ですが、そのまま使用する場合は大事な作業なので紹介しておきます。 ジェット類がガソリンに浸かったままだと、ジェット類の穴はわずかですが徐々に拡がってしまうようです。 これはガソリンを長期放置すると酸が発生して金属を侵すためです。 また、キャブレータークリーナーも金属を侵します。 穴が大きくなれば燃調が濃くなってしまうので、可能であれば新品に交換してしまう方が良いと思います。 本体の洗浄。 キャブレータークリーナーを流路に吹き込んで洗浄しつつ、 詰まりがないか確認していきます。 ドブ漬け洗浄。 流路の洗浄が終わったら、全体をしばらくクリーナーに漬けて洗浄します。 ここではヤマハのスーパキャブレータークリーナー(原液タイプ)を使います。 ガソリンで希釈してしばらく浸けておきます。 あまり長く漬けておくとキャブそのものが腐食されてしまうので、様子を見ながらにします。 今回は1時間程度浸けました。 ブラッシングとすすぎ。 ブラシで汚れを落とし、パーツクリーナーですすぎます。 洗浄完了。 きれいさっぱり。 仮組み。 交換部品が届くまで仮組みしておきます。 ・ ・ ・ 注文した交換部品が届いたので組立てます。 交換部品。 スロージェット、メインジェット、フロートバルブ、パッキンセット。 本当はニードルとニードルジェットも交換したかったのですが販売終了でした。 組立て開始。 厳密な順序はありませんが、背の低い部品からが無難です。 まずはスロージェットから。#35。 ニードルジェット。 忘れずに入れます。 ジェットホルダー。 メインジェット。 #95。 フロートバルブ。 油面の確認。 標準値は20mmです。 合っていたので確認のみで済みました。 フロートチャンバーの組立て。 新品のパッキンをセットしますが、チャンバーの溝が浅く広いので、パッキンが保持されません。 本体側を上から被せて組みました。 スロットルバルブへのニードルの組立て。 クリップ位置は標準値に対して1段濃い側になっていました。 いったんこのままで組みます。 本体へのバルブ組込み。 トップキャップの組立て。 ガスケットを新品に交換します。 ワイヤーを組むときに外す必要があるので仮組みです。 エアスクリューとスロットルストップスクリューの組立て。 エアスクリューは締め込んだ位置から標準値の1 3/4回転戻しておきます。 あとで調整します。 ドレンスクリューの組立て。 新品のOリングに交換して組立てます。 マニホールドとの間のOリングのセット。 完成。 これでアイドリングがビシっと安定してくれるはずです。 組込み。 エアクリーナー側のパイプにグリスを薄く塗っておくと入れやすくなります。 燃料フィルターの交換。 エアクリーナーの交換。 劣化してボロボロだったエアクリーナーは交換です。 サービスマニュアルにはオイルを染みこませる指示が記載されていますが、 元から染みこませてありました。 固定金具もしっかりセットします。 さて、キャブレーター洗浄の効果ですが、 目論見通りアイドリングはビシッと安定するようになりました。 信号待ちで突然エンストすることもなくなりました。 走ってみましたが、低回転から高回転までのつながりもスムースで問題ありません。 今のセッティングですが、エアスクリューは標準の戻し回転数、ニードルは1段濃い側になっています。 多少振ってみて、もっと良くならないか試してみることにします。 ・ ・ ・ マニホールド(エンジン側)のOリング交換。 CL125の例もあって、ここから2次空気を吸いやすいようなので Oリングを交換しておくことにしました。 外してみたところ、・・・ん!? 外したOリング。 マニホールドを外そうとした時に何かでこじったのでしょうか、損傷していました。 いずれにしても新品交換です。 新品Oリングのセット。 取付け面は掃除しました。 念のためOリングにはごく薄く液体ガスケットを塗っています。 燃料ホースの交換。 バルク部品を切って使用します。 |