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青森(2021/7/19-22)1日目

今回の走行ルート。

 ルートは大部分が高速道路利用で、往路、復路共にほぼ同じです。
 1日目 長野道、上信越道、北陸道、磐越道、東北道を経由して十和田湖の宇樽部キャンプ場泊。
 2日目 竜飛岬などを訪れ鋳釜崎キャンプ場泊。
 3日目 青森市街を経由して東北道を南下、福島西インター近くのビジネスホテル泊。
 4日目 長野市の実家に立ち寄ってから帰宅。
 総走行距離2094km、総給油量117.6L、平均燃費は17.8km/L。


十和田湖のほとりで

 作家の椎名誠さんのエッセイが好きだ。同氏のエッセイは旅やキャンプ、釣りなどに関するものが多く、訪れた土地の情景が飾らずに描かれていて、私を旅にいざなうのだ。
 旅のエッセイでは何回か「竜飛岬」が登場している。竜飛岬は青森県の津軽半島の北端である。椎名さんはそこにあるときは演歌を探す旅に、あるときは写真展の作品を撮影する旅に出かけるのだ。竜飛岬にいつかは行ってみたい。いつからか私の気になる場所になっていました。

 今年6月の半ば、伊豆半島1泊のツーリングに出ました。半島を南下して下田で1泊、帰り道は「天城峠」を通過。天城峠といえば、歌手の石川さゆりさんのヒット曲「天城越え」である。実はメロディや歌詞はあまり知らないんだけど。
 ここが天城峠か、天城越えという歌を石川さゆりが歌っているよなあ、でも代表曲はやっぱり「津軽半島・冬景色」だよなあ。「ごらんあれが 竜飛岬 北のはずれと 見知らぬ人が指をさす」(2番)

 行こう、竜飛岬へ。見知らぬ人が指をさしているのか。北へ帰る人の群れは誰も無口なのか。かもめはこごえそうなのか、いや夏だからそんなことはないか。久々のキャンプ支度を始めました。

自宅出発前。

 今回は2,000km位走るはず。出発前はいつもより入念に水(冷却水)・空気(タイヤ空気圧)・油(エンジンオイル、ブレーキフルード)をチェック。
 「竜飛岬まで行ってくる」、家族に言い残し、松本インターから一路北上開始です。

北陸自動車道黒埼PAで休憩と給油。

 目指す竜飛岬は北のはずれ。何度も給油しながら北上を続けます。
 北陸自動車道の先の磐越道で道路脇から飛び出てきたのは1匹の日本猿。ぶつかる! 幸いバイクに驚いたのか引き返してくれましたが、いやー驚いた。猿も驚いたはずだからお互い様か。
 長野県内の高速道路を頻繁に走っているけれど、動物が飛び出てきたことはないぞ。磐越道は山の中です。

岩手山。

 東北の広い空に雄大な岩手山がそびえます。ようやく岩手県まで来ました。東北はどこまでも広く遠い。走っても走ってもなかなか進まない。まだ宮城か、ようやく岩手か、青森かと思ったら秋田か。新潟発のフェリーに乗れば寝ている間に到着する北海道の方が体感的には近いかも。
 しかもこの日は全国的な猛暑でこのあたりも最高気温は35℃。高速走行していても暑いものは暑い。バイクにガソリン、人間には水分を補給しながら一路北上を続けます。
 これが新幹線だったら冷え冷えのビールを飲みながら弁当でも食べて昼寝でもするところ。「えっ、もう青森到着ですか!?」

東北自動車道十和田IC。

 今日は十和田湖畔のキャンプ場に泊まることにしているので、このICで降ります。松本ICからの料金は12,500円。軽自動車と同じ二輪車の高速料金、もっと安くしてもらえませんか。

発荷峠展望台から望む十和田湖。

 今日のキャンプ地、十和田湖畔の宇樽部キャンプ場はもうすぐです。十和田湖を訪れるのは9年ぶり3度目。前回はまだGPZ1100に乗っていたっけ。

宇樽部キャンプ場到着。

 管理棟で利用申し込みです。料金は合計625円と嬉しい安さ。シャワーやコインランドリーなどもあって充実したキャンプ場です。

テント設営。

 このキャンプ場を選んだのは湖のすぐほとりにテントが張れるから。前回9年前に訪れた時がそうでした。
 しかしこの日は平日なのに利用者が多く、そういった好立地の場所は既に一杯。仕方なく少し山側にテントを設営したのですが、これが大外れ。
 バタン。近くのトイレの扉が閉まる音が夜遅くまで聞こえます。地面の石が多く、寝転がると背中がイタタ! 寝不足になってしまいました。

十和田湖。

 テントを山寄りに張ったとはいえ、湖のほとりまでは30mほど。素晴らしいロケーションに違いはありません。透明に澄んだ冷たい水、広く青い空。この日は猛暑でしたが、湖のほとりは涼しく快適でした。
 湖をしばし眺めた後は夕飯の買出しへ。キャンプ場のスタッフに尋ねたところ、数キロ戻った場所に「きむらストア」という個人商店があるらしい。確かにキャンプ場へ来る途中にその前を通ったっけ。
 小さな店だけれど、ソロキャンパーの食べる物、それに冷えたビール位はあるに違いない。再びエンジンをかけてきむらストアに向かいました。
 きむらストアで買ったのは、味付け肉のパック1個、木綿豆腐1丁、トマト1個、ビール1本、サワー1本。冷たいビールが買えたのは嬉しい。キャンプ場に戻ってシャワーを浴びよう。その後は明日の予定を考えながら冷たいビールで夕飯にしちゃうもんね。
 ・・・異変に気付いたのはキャンプ場に戻りテント脇にバイクを停めた時でした。バイクの後輪あたりから「シュー」という音が聞こます。まさかと思って点検すると、

パンクしてる!

 空気の漏れる音が聞こえるので、穴は小さくありません。石鹸水を塗って確認するまでもないのですが、やってみたのがこの写真です。
 チューブレスタイヤでこれほどしっかりパンクしてしまうのは始めてです。二輪、四輪で何回かパンクは経験していますが、いつも空気の漏れはわずかでした。
 今までのパンクでは異物が刺さったままでした。チューブレスタイヤで異物が刺さったままなら、それが栓になるので空気漏れはわずか、気がつかないことも少なくありません。空気圧点検で圧力が低くなっているのに気付き、もしやと思ってタイヤを点検すると異物が刺さっていてわずかに空気漏れしている、というパターンがほとんどです。しばらくは走れます。しかし今回は栓となる異物がなく穴だけが開いているので、漏れが大きいのです。
 さて困った。みるみる空気は抜けていきます。
 タイヤを眺めてどうしようか思案していると、キャンプ場のスタッフが声をかけてくれました。事情を話すと、数キロ戻ったところにガソリンスタンドがある、先日パンク修理をしてもらったから修理は頼めるはず、とのこと。
 数キロか。聞くとキャンプ場のハンドポンプなら借りられるとのこと。それで空気を入れてすぐに走りだせば、ガソリンスタンドまで走れるかもしれない。
 その後スタッフがガソリンスタンドの営業時間を調べてくれたのですが、残念ながら今日はもう閉店、明日朝は8時から。つまり今日はどうしようもありません。もうテントも張ったし今日の対処はあきらめました。明日の朝、勝負?をかけましょう。
 ハンドポンプはこの日のうちにお借りしました。しかしハンドポンプで空気を入れてガソリンスタンドまで辿り着く作戦がうまくいくかどうか。テストしてみました。
 まずはハンドポンプで空気を入れます。入れるそばから抜けていくのでなかなか圧力が上がりません。フウフウ言いながらポンプを押し続けても1.5キロが限界です。そこからどれくらいの時間で圧力が下がるか測ってみました。
 結果は1.5キロから1キロまで下がるのに約3分。ガソリンスタンドまでの距離は約5km。ハンドポンプで目一杯空気を入れれば空気が完全になくなるまでには何とか辿り着けるか!?
 まあ、今日のところは心配しても仕方ない。勝負は明日です。夕飯にしましょう。

味付けバラ肉「十和田バラ肉」と「秋田サワー」。

 きむらストアで買いました。十和田バラ肉は本来なら入れる玉ねぎなしで炒めたので味が濃すぎでした。美味しかったけど。秋田サワーはアルコール臭が強く今一つ。ナマハゲにしてやられました。ビールをもう1本買った方が良かったなあ。
 明日、パンクを直して走り続けることはできるだろうか。最悪はロードサービスでピックアップか。
1日目の走行距離は844km、たくさん走りました。お休みなさい・・・zzz。

湖上の月。

 トイレの扉の音と背中の痛さで起きてしまいました。寝付けないので湖のほとりに出てみたところ、湖上には輝く月、月光に輝く湖面、真っ黒な森。
 しばし眺めてシャッターを切ってからテントに戻りました。今度こそお休みなさい・・・zzz。