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ドライブスプロケットカバー内清掃 2017/8

ステアリングステムの整備に続き、ドライブスプロケットカバー内の清掃をします。
スプロケットの磨耗状態も点検します。
実はカバーを外すのは、新車納車以降初めてです。

クラッチスレーブシリンダーの取り外し。
固定ボルトの1本はスプロケットカバーを貫通して
エンジンにねじ込まれています。
そのため、先に外しておかないとカバーが外せません。

取り外したカバー。
ボルト4本を緩めて引き抜きます。

ドライブスプロケット周辺。
チェーンから飛び散った汚れが堆積しているのでお掃除しましょう。
スプロケットの磨耗もまだ問題なしと判断。

ここで注意点。
矢印の位置2箇所に、カバー位置決めのノックピンが入っています。
これを気にしてないと、いつの間にか紛失してしまうことがあります。
清掃作業前に回収しておきます。
今回は1本はエンジン側に、もう1本はカバー側に残っていました。

「チェーンガイド」取り外し・清掃。
チェーンから飛び散った汚れが堆積しています。
外してしまった方が清掃しやすく、落とした汚れがチェーンに
再付着するのも防げるので、一旦外します。

この部品、パーツ名称は「チェーンガイド」となっていますが、
実際は汚れが飛散しないための「カバー」です。
このパーツのおかげで、スプロケットカバー内側の汚れの堆積は少なめです。
えらいぞ、カワサキ!

私はチェーンの潤滑に、チェーンルブではなくてエンジンオイルを使用しています。
そのため、堆積した汚れは柔らかく、簡単に除去できます。
マメに給油できるのであれば、エンジンオイルはお勧めです。
詳しくは以下をどーぞ。

チェーンガイドの錆び。
油汚れを除去したところ、少し錆びているのを発見。
油まみれの場所なのに錆びるのがちょっと不思議です。

スプロケット周辺の清掃完了。
パーツクリーナーでざぶざぶ洗ってしまいます。
真っ黒に汚れたパーツクリーナーが下に落ちるので、
新聞紙を下に敷いています。

クラッチプッシュロッドの潤滑。
可動部なので、グリスで潤滑しておきます。

スプロケットカバーのクラッチスレーブシリンダー取り付け部の腐食。
ここにクラッチスレーブシリンダーが挿入されますが、少し腐食していました。
腐食が進行すると、固着してしまい、分解時に苦労しそうです。
これ以上進行しないように、ワイヤーブラシで掃除し、
グリスを薄くぬっておきます。

アルミは鉄と違い、短期間で酸化したり(錆びたり)、腐食されることはありません。
しかし、長期的には、このように塗装やアルマイトなどの表面処理を
していない部分は腐食されてしまいます。
清潔にして、グリスを塗っておけば防げます。

ノックピンの防錆。
スレッドコンパウンドを塗って、錆びを防ぎます。
次回のメンテナンス時、スプロケットカバーの取り外しで苦労しないための対策です。

鉄製のノックピンは錆びやすく、錆びると固着して抜けなくなってしまいます。
たかがピン2本と思われるかもしれませんが、
このピンが固着してカバーの取り外しに苦労することが、車種を問わず少なくありません。
スレッドコンパウンドがなければ、一般的なグリスでも十分なので、
塗っておくのがお勧めです。

ドライブスプロケット固定ナット。
六角部の対辺寸法を測っておきます。27mmでした。
いつかスプロケットを交換する時のために測っておきました。
このナット、手前が四角形の特殊な形状です。
四角部を避ける必要があるので、ディープソケットが必要になります。

ところでこのナット、なぜこんな形状かというと、
モデルチェンジ前のZZ-R1400ではここで速度検出をしていたためです。
スプロケットカバーに非接触の検出センサーがついていました。

カバーの復元完了。
緩み止めが塗られていたボルトには、再度緩み止めを塗ってあります。

今回使用した8mmと10mmのディープソケット(中央2本)。
スプロケットカバー固定ボルトは奥まった位置にあります。
チェーンガイド固定ボルトも1本はチェーンとのクリアランスが狭いです。
そのため、通常のソケット(左右)では、
先端部より太い差込部が干渉して作業が出来ません。

ちょっと脱線。
差し込み角9.5mm(3/8インチ)でソケットレンチを買い揃える場合、
一般的に、ディープソケットは8mmと10mmだけ購入すれば良いと思います。
12mm以上はほとんど必要ないはずです。
安物のセット(失礼)だと、ディープソケットもたくさん入っていたりしますが、
基本的には不要です。
持ち運ぶ工具箱に入っていたら、重いので抜いてしまいましょう。


エンジン下部の点検。
所々錆びが出ています。
ラジエーターホースに断熱のために?巻かれているスプリングは、
アンダーカウルの吸音材との間に挟まれ、水が滞留しやすいようです。
あまり錆びがひどくなったら交換しましょう。

クーラントのリザーバータンク。
交換したのは、2年前の前回車検時です。
それから約1万キロを走行しましたが、量は適正、目立った汚れもありません。
来月の車検をきっかけに一連の整備をしていますが、今回交換するか迷います。

サービスマニュアル指定の交換周期は、初回は3年、以降は4年毎です。
なので、あと2年は使っても問題ないことになります。
指定年月に満たなくても、汚れなどが目立っていれば交換するのですが、それもありません。
メーカー指定の交換頻度は、長年のデータの蓄積や、評価に基づいていて決められた、
責任を伴う数字のはずなので、これに従えば問題はないはずです。

一方で、クーラント交換はそれほど費用や手間がかかる作業でもありません。
「一般的」、とされる2年毎に交換してしまうのもありでしょう。

迷いましたが、今回は交換しないことにしました。
エンジンオイルやクーラント交換頻度については近々、考察して記事にしてみます。

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