日記にも書いていますが、フロントフォークからオイルが漏れ始めました。 新車購入から7年が経過、走行距離35000kmなので、無理もありません。 むしろよく持ったというべきかもしれません。 オイルシール交換の準備を進めますが、Webで見つけた応急処置を試してみることにします。 ただし、あくまで応急処置、興味があるので試してみる、という考えです。 仮にオイル漏れが止まったとしても、フォークオイルはとっくに交換すべき時期を過ぎています。 近いうちにオイルシールと合わせて交換します。 オイル漏れの発生したフロントフォーク。 拭き取っても1日走ると、このようにオイルが漏れてしまいます。 それでは作業開始です。 フロントフェンダー取り外し。 ボルト4本とブレーキホースのクランプ3箇所を外し、前方へ抜き取ります。 ダストシールの取り外し。 スクレーパーを慎重に差し込み、こじって取り外します。 使用したのはノコ刃を加工した自作品。 短冊状に切った超精密研磨フィルム。 機能としてはサンドペーパーと同じで、研磨する物です。 しかしこれは紙ではなく樹脂フィルムで出来ています。 番手は手持ちの細かいものを選択しました。 2000番です。 これをオイルシールのリップ部に差し込み、数周回します。 これにより、オイル漏れの原因(かもしれない)異物を掻き出しつつ、リップ部の傷を馴らす目論見です。 差し込んだフィルム。 差し込んだら数周回します。 フィルムは裏表を間違えずに、奥までしっかり差し込みます。 オイルシールのリップは2段になっています。 外側のリップ隙間には簡単に入りますが、内側のリップ隙間には入りづらいです。 手の感覚を頼りに差し込みます。 引き抜いたフィルム。 オイルシールのリップと擦れた跡が残ります。 異物の掻き出しを狙ってフック状に加工したフィルムでの作業。 復元完了。 フォークをストロークさせ、作業で滲んだオイルを拭き取る作業を何回か繰り返し、 ダストシールとフェンダーを戻して完了です。 さて、効果のほどですが、50kmほど走ってもオイル漏れはありませんでした。 もう少し走ってみないと最終的に判断できませんが、オイル漏れを止めることが出来る場合もありそうです。 シール交換作業まで経過観察してみましょう。 この作業方法、誰にでも勧められる作業ではありません。 差し込んだシートが千切れて取り出せなくなったりしたら、 分解して取り出す必要があります。 他の整備記事も同じですが、行う場合は十分理解の上、自己責任でどうぞ。 |