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ステムベアリング点検・グリスアップ 2017/8


潤滑は大事です。
可動部がきちんと潤滑されていれば、
動きは滑らか、そうそう磨耗することもありません。
錆びの発生も抑えられます。

今回は初めてZX-14Rのステムベアリングの潤滑状態を確認します。
工場組み立て時に各部に塗布されるグリスの量は不十分なことが多いようです。
なので本当はもっと早めに点検したかったのですが、
約5年、22,000kmを走行してしまいました。
はたして状態はどうでしょう???

準備。
ステムベアリングへ到達するのは少々大変です。
アンダーカウル、フロントフェンダー、フロントホイールなどを
取り外していきます。
フロントホイールを取り外すので、エンジン下部をジャッキで支えておきます。

フロントフォーク突き出し量の測定。
組み立て時、分解前の状態に戻せるよう、測定しておきます。

ステムナットへのマーキング。
ステムナットの締め込み量が分かるように
マーキングしておきます。
こうしておくと、組み立て時、締め込み量に迷ったときに参考になります。
なお、ベアリングを交換した場合は、役に立たないのでご注意を。

ロックワッシャーの爪の曲げ戻し。
これでナットを緩められます。

下側ロックナットの取り外し。
フックレンチで緩めます。
ロックナットの直径は48mmでした。

アッパーベアリングの潤滑状態。
充填されていたグリスの量は少な目ですが、潤滑は保たれていました。

アッパーベアリングのインナーレース。
付着していたグリスを洗浄し、観察してみると、
・・・わずかですが打痕がついていました。
手で触っても分かるか分からないのレベルなので、深さは1/100mm位でしょうか。
走行約22,000km、まさか、まだ打痕が発生していると思わなかったので、
ちょっとショックです。
ウイリーさせたりはしていないのに・・・(そんな技量もありませんが)。
重量車なので、ベアリングの負担も大きいのでしょうか?

アンダーベアリングのアウターレース。
やはりグリスは必要最低限の量といったところです。

清掃後。
やはりわずかですが打痕が確認されました。

ロワーベアリングのインナーレース、ボール。
レースにはわずかに打痕があります。

上下のベアリング比較。
比較すると、上側ベアリングボールはかすかに茶色くなっています。
「フレッティング」???
フレッティングについて詳しく知りたい方はWebで検索を。

グリスアップ。
打痕が発見された以上、本来はベアリング交換がベストです。
しかし、打痕はかすかだったこと、新品部品が手元にないことから、
グリスアップして再組み立てを行います。
この赤いグリスはシルコリンのPro RG2です。

アッパーベアリングにも
十分にグリスを充填。

ダストシール、ナットの点検。
傷みはありませんでした。
右側に写っているナット、
黒くなっているのはトップブリッジの塗料が転写されていたためです。
塗料の乾燥が十分でなかったのかな?

ステムナットの調整。
分解前の状態は、気持ち強く締め過ぎと感じました。
そこでわずかに緩めに調整。
最終的には走ってみて調整しましょう。

ロックナット・ロックワッシャーのセット。
・・・理由を詳しく書くのは少々大変なので割愛させてもらいますが、
この構造、気に入りません。
今日のところはメーカー指定のこの方法で組み立てますけど。

ハンドルロック機構へのグリスアップ。
せっかくの機会なので、グリスアップしておきます。
キーをロック位置にすると、写真のロッドが飛び出て、
フレームの穴と勘合してハンドルがロックされる仕組みです。

以降は分解時と逆の手順で
フォーク、トップブリッジなどを復元していきます。


フロントフォークの清掃。
外したついで、フォークの裏側を掃除するには絶好の機会です。
汚れは腐食の原因になるので、徹底的に掃除しておきます。
清掃後はワックスをかけておきました。

ホーン。
少し錆が発生していました。
こちらも錆を出来るだけ落とし、ワックスをかけておきます。

ホイールベアリングの点検。
タイヤ交換時など、ホイールを外す度に点検していますが、今回も点検しておきます。
ガタや引っかかりなくスムースに回転するので問題ありません。
オイルシールの状態も良好。

アクスルシャフトの点検。
こちらも異常なし。
防錆のために薄くグリスを塗布。

ブレーキキャリパーの状態。
本来ならば洗浄してから組み付けるところです。
しかし夕方で暗くなり、時間切れになってしまうので、後日整備にしました。


整備後、試走してみました。
気持ちハンドリングが軽くなったような、変わらないような。
今回、整備前よりわずかにステムベアリングの締め付けを緩くしたのですが、
ガタが出ることはなく良好なハンドリングでした。

実は試走する前、タイヤ空気圧を確認したところ不足気味でした。
適正圧に補充してからの試走だったので、
その影響の方が大きかったかもしれません。
2年後の次回車検時には、ステムベアリングの交換を予定しておきます。
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