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スイングアーム整備 2020/5


フロントブレーキのロック。
整備中に車体が動かないようにしておきます。

分解中。
これはタイロッドの固定ナットです。
締め付けトルクが高い上に固着気味なので、簡単には緩まないはずです。
長めのブレーカーバーを使って慎重に緩めます。
ブレーキキャリパー、ホイール、マフラーなどは事前に取り外しました。

ショックアブソーバーの取り外し。
アブソーバー上側の固定ボルト・ナットを取り外す時は、シートフレームを養生しておいた方が良いでしょう。
不注意でシートフレームに傷を付けると目立ってしまいます。
丸めたダンボールを差し込んで養生しました。

スイングアームのピボットシャフト固定ナットの取り外し。
ここも結構な力が必要なので、慎重に緩めます。

ピボットシャフトロックナットの取り外し。
ストレート製のロックナットレンチ(30mm)を使いました。
カワサキ純正よりリーズナブルです。

ピボットシャフトの取り外し。
14mmのヘックスソケットが必要になります。

シャフトの抜き取り。
調整用カラーとまとめて抜き取ります。

取り外したスイングアーム。
シャフトを抜きつつ、チェーンをかわしながら外します。

スイングアームピボット部の点検。
これは左側です。
オイルシールに全くグリスがありません。
いけませんね。
工場での生産時にグリスが塗られていないようです。

この後のリンク整備などにも共通する注意点を1つ。
カラーやスリーブを抜き取る前に、出来るだけ周囲を含めて汚れを落としておきます。
そうすることで、内部のベアリングに汚れが侵入、付着するのを防げます。
基本的にオイルシールがベアリングへの汚れの侵入を防いでいるはずで、
内部には汚れは侵入・付着していないはずです。
ベアリングに汚れが付着してしまうと、グリスを一旦全て洗い流さないと
除去するのが困難になってしまいます。

スリーブの抜き取り。
状態を点検するために抜き取ります。
スリーブは、オイルシールを外さないと抜き取れません。
一般的には、オイルシールを外すと新品に交換します。
しかし、ここでは変形させないように慎重に外して再利用しています。
真似される方はご注意を。

抜き取ったスリーブ。
中央部はアルミ製、両側にスティール製のベアリングのインナーレースが圧入された構造です。
インナーレースにはわずかにローラーの打痕がありましたが、
手で触っても凹凸を感じられるほどではありません。
潤滑も十分でした。
問題なしと判断します。

圧入されているNTN製のポリルーブベアリング。
ニードルローラー間のオレンジ色の部分は潤滑材です。
サービスマニュアルでは、給油不要とされています。
潤滑剤の溶け出しや崩れはなく、状態は良好です。

オイルシールへのグリスアップ。
潤滑、防水、防錆のため、グリスをたっぷり塗っておきます。
サービスマニュアルにも、「オイルシールのリップ部にグリースをたっぷりと塗布する。」と指示があります。
だったら工場でもお願いしますよ、カワサキさん。
なかなかラインでやりにくい作業なのは理解しますけど。

タイロッド取り付け部のスリーブ点検。
こちらも同様に抜き取って点検します。
スリーブの端には錆が少し出ていました。
ワイヤブラシで除去しておきます。

タイロッド接続部のベアリング。
こちらも異常なし。

オイルシール。
少し問題がありました。
約半周に渡り、オイルシールのリップがねじれたままで組みつけられていました。
クセがついてしまっていましたが、ねじれを直して復元しました。

原因は、工場での組立て時にグリスが十分に塗られなかったことでしょう。
グリスが十分に塗られていれば、スリーブの挿入時にリップが滑るので、
ねじれは発生しにくくなります。
頼みますよ、カワサキさん。

シャフトの点検。
錆び、曲がりは無く問題なし。
念の為、防錆のためにグリスを薄く塗っておきます。

チェーンスライダーの清掃。
お掃除しておきます。
磨耗はほとんどありませんでした。

エンジン後部の清掃。
お掃除後、せっかくなのでワックスをかけておきました。
フラップ取り付けの効果か、汚れは思っていたより少なめでした。


ここからは組立てです。

調整カラーの飛び出し長さ測定。
フレームからの飛び出し長さを11mmにせよ、とサービスマニュアルで指示されています。
しかし実際にねじ込んでみると、11mmにはできず、10mm以下位にしかなりません。
要は、少しだけねじ込んでおけばOK。

各部の締結。
分解と逆の順に、指定トルクで各部を締結していきます。
この写真を撮った際、大事なことを忘れています。
そうです、チェーンへスイングアームを通すのを忘れています。
一旦スイングアームを取り外すことになりした。
トホホ、情けない。

スイングアーム内側の穴。
直径30mmほどの大穴が両側に開いています。
ここから小石や汚れが侵入していくので、気になる方は塞ぎましょう。
ただし私の場合、ここもフラップの効果か、小石はほとんど入っていなかったのでそのままです。

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