ナガレンタイマーSS
動作・取扱説明
2024/8/12
2024/8/12
あさひプライムスキー場で動作確認中のナガレンタイマーSS。試作機製作スタートから1年余りもようやく完成。DC-DCコンバータ経由でLEDをダイナミック点灯させているので、スピーカーのノイズ対策には悩まされました。
2年前にジムカーナ用タイム測定器「ナガレンタイマー」を製作しました。その基本機能はそのままにシグナルスタート機能を追加して製作の「ナガレンタイマーSS」の説明ページです(SSはSignal Startの略)。何名かの方から質問頂いたリアクション時間、フライング時間、取扱説明などを記載しています。
基本動作
スイッチボックスの緑ボタンを押すとシグナルスターターが起動します。赤・黄・緑のランプが順に点灯、ピッ、ピッ、ピッ、ポーンとスピーカーも鳴ってスタートのカウントダウン動作をします。
ボタンを押してからスタートを示す緑ランプ点灯までの時間は5秒または12秒に切り替え可能です。大会を模してマーシャルがボタンを押す場合はすぐにカウントダウンを始めたいので5秒を選択します。一方フリー走行などライダー自身がボタンを押す場合はボタンを押してからスタート位置まで移動する時間が必要なので12秒を選択します。
スピーカー音量は本体のボリュームで調整可能です。80~90%位の設定で良いでしょう。
スイッチボックス。スタート時間切り替えスイッチの「10秒後」を手書きで「12秒後」に直してあるのは急遽延長したため。10秒だとちょっと忙しかった。
シグナルタワー。アルミ押し出し角パイプにバスマーカーランプを取り付けています。バスマーカーランプはトラックの側面や後部についているアレです。安いことと側面からも見えることを狙って採用も輝度が不足気味。シーズンオフにでも改良しましょう。三脚はジムカーナ仲間が寄贈してくれた物。感謝!
本体側面。スピーカー音量調整のボリュームやコネクターが並びます。「SS」のステッカーはシグナルスタート機能無しの従来機と判別しやすくするために作って貼りました。
コースを走行しゴールした直後は一般的に「タイム」と呼ばれる時間を表示します。緑ランプ点灯からゴール光電センサー通過までの時間です。8秒間表示後は、フライングの有無に応じてリアクション時間またはフライング時間を表示します。
リアクション時間表示(フライング無しの場合)
フライングせずに正しくスタートした際、スタートの緑シグナル点灯後からスタート光電センサーを横切るまでの時間です。短いほど良いスタートを切ったことになります。タイム表示に続けて「r 0.231」のように表示します。
フライング時間表示(フライングした場合)
フライングした場合、つまりスタートの緑シグナル点灯前にスタート光電センサーを横切ってしまった場合に表示します。緑シグナル点灯の何秒前にスタート光電センサーを横切ったかを「F(点滅) 0.123」のように表示します。
またこの場合はスタート直後にスピーカーがピロピロピロと鳴ってフライングを知らせます。赤・黄ランプも点滅します。
シグナルスタートセット(シグナル、スタートボタン)が接続されていても、シグナルスタート機能の使用は必須ではありません。シグナルスタート機能を使わずにコースへ入れば、ゴール直後にはスタート光電センサー通過からゴール光電センサー通過までの時間だけが表示されます。
またシグナルスタートセットを接続しない場合も同様で従来機と同様の動作となります。スタート光電センサー通過からゴール光電センサーまでの時間を測定、表示します。センサーを1つだけ接続の場合はスタートとゴールが共通の測定モードになります。
リアクション時間表示例。テスト運用では0.2~0.3秒のライダーが多いようでした。
同時測定可能台数
最大4台まで同時にコースに入っても測定が可能です。途中離脱などで正しく測定できない状態になった場合は、一旦コースを空けた後にリセットして下さい。
バッテリー持続時間
電源には12V出力が可能なPDモバイルバッテリーを使用しますが、使用可能時間は容量20000mAh品使用時で約6時間です。白色LED採用に伴い、従来機より1~2時間短くなってしまいました。このため朝9:00位から使用を開始すると15:00位にはバッテリー切れになってしまいます。16:00を練習終了とすると最後まで持ちませんので、バッテリー1個で1日持たせたい場合は昼休み時間中に電源を切ることをお勧めします。
容量30000mAhのモバイルバッテリーであれば昼休みに電源を切らなくても16:00まで使えるはず、です。
雨中使用について
少々濡れてもすぐに故障することはないはずですが、以下にご注意下さい。
・スイッチボックス及びシグナルタワー
いずれも雨中使用可能ですが、濡れた場合はコネクターを外して十分に乾燥させて下さい。
・本体
内部に浸水しないようビニールカバー等で覆って下さい。
次機への抱負(?)
・専用基板製作やKit化
これまで6台のタイム測定器を製作してきました。試作機2台と本番機4台です。いずれもユニバーサル基板にジャンパーを配置してコツコツ作ってきましたが、手間もかかるし老眼にはキツイ。そこで今後は専用基板を起こすかもしれません。需要がそれほどあるとは思えませんがKit化もするかも!?
・ライダーの判別や測定結果のWebへの自動アップロードなど
他の練習会ではQRコードやRF-IDタグでライダーを判別、測定結果を随時Web上に自動でアップロードという素晴らしいシステムを製作、運用されていたりします。私も真似をしたいところですが、プログラムは苦手でそのレベルにありません。精進しましょう。