ブレーキフルードの交換は通常、新しいブレーキフルードで古いブレーキフルードを押し出して置き換える方法で行います。
この時、新しいフルードをどれくらい入れれば良いのかを考えてみます。
なぜこんなことを考えるかというと、交換はキャリパーから排出されるフルードが綺麗になるまで行うわけですが、
マメに換えていると新旧のフルードの色の違いが分かりにくいからです。
そりゃー、フルードが真っ茶になってからの交換なら違いが分かりますけど、そんなに放っといちゃいけませんね。
結論を書くと、新しいフルードを150mlも使えば十分そうだ、という計算結果になりました。
新しいブレーキフルードで古いブレーキフルードを置き換えるので、ブレーキシステム全体の容量が必要な量ということになります。
フルード容量が最も多くなるケースを想定し、対向4ポッド、ダブルディスク、ブレーキホースはマスターシリンダーから2分岐の場合で計算してみました。
計算は下記の通りです。
リザーバータンク・・・約50ml。手持ちのZX-14Rの物を測ってみたところ内径44mm、高さ33mm。
リザーバータンクホース・・・約5ml。同様に手持ちの物で内径約8mm。長さは長めに見積もって100mmで計算。
マスターシリンダー・・・約3ml。5/8インチの横型、ストローク15mm(結構適当)で計算。
ブレーキホース・・・約11ml。内径1/8インチ(3.175mm)、長さ700mm×2本で計算。
キャリパー・・・約52ml。ブレンボの対向4ポッドを仮定し、ピストン径30mmと34mm、ストローク8mm(適当)で計算。
大雑把な計算ですが、これらの合計で約120mlになります。
なので、交換時は新しいフルードを約150mlも入れればほとんど入れ換わると考えられます。
ブレーキーホース断面。
ブレーキホースの内径が分からなかったので、不要な純正ゴムホースを切断してみました。
ちなみにR1-Zの物です。
実は表面に表示もされていたのですが、内径は1/8インチ=3.175mmでした。
初めて断面を見ましたが結構細い印象です。
ところで、キャリパーの構造は上記の図のようになっていますが、
キャリパーのブリーダーボルトはバンジョーの近くにあります。
キャリパーの下部のフルードって入れ換わるんでしょうかねぇ???
透明なキャリパーのモデルとかあれば観察してみたいもんです。