ブレンボのキャスティングキャリパーとレーシングキャリパーが手元にあるので比較してみたいと思います。
元々はキャスティングキャリパーを購入したのですが、期待していたフィーリングが得られなかったので
すぐにレーシングを購入したのでした。
レーシングキャリパーはホント、素晴らしいフィーリングです。
ダストシールが無いせいか、邪魔な物が無い感じでブレーキングの感覚が非常に分かりやすく効かせ易いです。
大差ではないと思いますが効きもレーシングのほうが良いです。
1シーズンに1、2回の洗浄ですが、フルード漏れなどのトラブルもありません。
・・・最初からレーシング買っときゃ良かった・・・。
側面比較。
このレーシングは元々ブリッジボルトとピストンがチタン仕様です。
背面から比較。
キャスティングに対してレーシングは随分薄いです。ダストシールはありません。
また、キャスティングにはパッドがカタカタ振動しないためにパッドスプリングがありますが、レーシングにはありません。
キャスティングのパッドピンは圧入+ベータピンでの固定になっていますが、レーシングはベータピンのみです。
重さを比較。
相当違うと思いきや・・・60グラムしか違いません。60gというと卵1個分位の差です。
バネ下重量の低減はバネ上のそれと比較して効果大・・・などといいますがこの差は街乗りでは分からないでしょう。
ちなみにこのレーシングモデルはブリッジボルトがチタン仕様です。チタンボルトでなくスティールボルトの場合、
その差はさらに小さくなります。
レーシングキャリパー装着の際の注意点。
1つ目はキャスティングと比べてディスクに対して外径方向のクリアランスが狭いです。
私の場合はネジガタ分を外側に寄せないとディスクとキャリパー内側が干渉してしまいました。
キャスティングからレーシングに変更する際でも必ずジャッキアップして干渉していないかの確認が必要です。
2つ目はパッドピンへのワイヤリングをすること。
レース前提のキャリパーのため、パッドピンはベータピンだけで固定されています。
万が一ベータピンが抜けるとパッドピンが脱落してパッドも脱落してしまいます。
方法は色々あると思いますが私は写真のようにワイヤリングしています。
このベータピンは特殊な形状ですがこうやってワイヤリングをすると丁度良いようです。