リアブレーキペダル周りをメンテナンスします。
分解前の状態。
もはや元の組み付け状態が正しいとは全く言えない状況ですが記録しておきます。
ブレーキペダルピボットシャフト。
ピボットシャフトの割ピンを抜けばペダルを引き抜くことが出来ると思っていたのですが、
フレームに干渉して引き抜くことができません。
シャフトのクランプを緩めてずらしてからペダルを引き抜きました。
このシャフト、センタースタンドのシャフトも兼ねています。
サイドスタンド使用状態での作業の方が良いでしょう。
外したペダル周りの部品。
割ピンの処理。
なんとまあ、やる気の無い処理です。ケシカラン。
ロッド側は錆隠しでシルバーに塗装したようなのですが、組み立てが適当過ぎです。
部品の清掃。
グリスアップ。
摺動部に違いは無いので、きちんとグリスアップしておきます。
割ピンの取付け。
新品の径の合う割ピンを選んで挿入します。
このままでは長すぎるのでペンチで適当な長さにカットします。
折り曲げて完了。
はみ出たグリスは汚れを呼ぶだけなので拭き取っておきます。
割ピンの取付け方法のポイントは2つ。
1つめは抜けないように確実に折り曲げること。割ピンの機能から言ってこれは当然です。
もう1つは、割ピンの先端が出っ張っていないこと。
出っ張っていると引っかけて抜けてしまうかもしれませんし、危険でもあります。
ブレーキスイッチ。
矢印部の固定用のツメが欠けてしまっているので出来れば新品交換したいところですが、
入手できるか分からないので一旦メンテナンスします。
脱落の恐れはありません。
分解。
・・・しようと思ったら分解出来そうな構造になっていませんでした。
無理に分解すると壊してしまいそうなのであきらめます。
他の車種で分解清掃したことがあったと思うのですが、これは分解不可でした。
ギボシコネクタの清掃。
接点復活剤と極小ブラシでお掃除します。
機能確認。
最後にテスターで動作確認します。
スイッチオンでほとんどゼロオーム・・・のはずが、数十オームの抵抗があります。
もしかしてと思ったらテスター内部で接触不良を起こしていました。
このテスター、確か私が中学生の時に購入したような気がするので、
もう20年選手です。テスターのメンテしなきゃいけませんね。
この車両の配線図を眺めていた気が付いたのですが、
ブレーキランプのスイッチがあるのはリアブレーキだけです。
フロントブレーキにはスイッチが無いので、ブレーキを握ってもブレーキランプは点灯しません。
どうもこの時代の小排気量車はそれが普通だったようです。
リアブレーキのこのスイッチがきちんと動作するようにしておかないと、後続車に追突されてしまいます。