灯火類の分解点検です。
いつもなら取り外し途中の写真を載せるのですが今回はありません。
実は撮影データが入ったSDカードを娘に破壊されてしまいました。
気を付けなきゃいけませんな・・・トホホ。
ヘッドライトユニット。
いかにもクラシカルな形状のヘッドランプです。
光軸調整ネジ。
錆が酷いです。ラスペネを吹いて何とか緩められました。
分解完了。
ライトリムの内側もかなり錆びてしまっています。
光軸調整ネジのスプリング。
ライトユニットの最も下にあるせいか、溜まった水で錆びやすいようです。
ボロボロに錆びていて、分解時に折れてしまいました。
代替品を探します。
リム内側の錆落とし。
出来るだけワイヤーブラシで落とします。
サンドブラスト処理をして再メッキでもかければベストなんでしょうけど。
防錆処置。
錆止め塗料を塗っておきます。
ヘッドライトバルブ。
形状記録用に撮影しました。
6Vのバルブは入手がちょっと面倒なようです。
メーター。
次はメーターです。
メーターの取り出し。
ナット2個を外して押さえを外すとライトケースから抜き取れます。
ランプ・ランプソケットの点検。
状態は概ね良好でしたが、錆が出始めている物もありました。
錆を落としてから防錆のためにわずかに油分を与えておきます。
使用されているライトバルブ。
ワット数と形状を記録。パーツリストの内容と少し異なっていました。
ライトソケットの復元。
ソケットはメーターケースに挿入してからひねって固定します。
ライトをソケットへセットするのと同じです。
復元完了。
本当はメーターを分解して内部のゴミを掃除したかったのですが、
メーターのケースはカシメて固定してあるので簡単には分解できません。
専門の業者に依頼すれば分解清掃や修理が可能なようですが、
故障してはいないそうなのでこのまま使います。
ウインカー。
今度はウインカーですが、これもそのまま使える物はほとんどありませんでした。
これは矢印の位置で被覆が切れていて、ビニールテープが巻いてありました。
ウインカーその2。
こちらは2箇所で配線を継いでありました。
ウインカーその3。
最も酷かったのがこれ。長期間浸水していたようで、ソケットが酷く錆びています。
少々の錆なら落として使いますが、とても使えるレベルではありません。
最後にテールランプ。
これもメチャクチャです。
レンズはヒビが入っています。ウインカーと同様に配線は継いであります。
配線の継ぎ足し自体は必ずしも悪い作業とは言えないと思うのですが、
このバイクの配線の継ぎ足し処理はあまりにも適当でした。
半田付けしてありましたがダンゴのように半田が盛られ、ビニールテープを適当に巻いただけです。
半田は染みこませるように流し、熱収縮チューブなどで確実に絶縁したいところです。
テールランプユニット内部。
これも中は酷い錆です。本来は外周に合ったはずのパッキンが無いせいで浸水してしまったようです。
勝手にパッキンが無くなるなんてことはあり得ないので、整備後に付けなかったのでしょう。
また、片側のメネジは修正されていたのですが、位置がずれてしまっています。
レンズを外す時のネジの回転に違和感を感じたのはこのせいでした。
ウインカーとテールランプはとても使えません。
もっと程度の良い中古部品を探して整備して使いましょう。
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ホンダ純正の光軸調整ネジのスプリングが入手できたので
ライトの組み立てを行います。
スプリング。
共通使用の車種が多かったためか新品が入手できました。
実は汎用スプリングを使おうと買ってみたのですが、
うまく合わず困っていたので助かりました。
仮組み。
車体に組込みまで仮組みしておきます。