CL125 その17 ホイールベアリング交換

ホイールベアリングを交換します。

ガタが大きくゴロゴロしていたのはフロントのベアリングだけで、

リアは使えそうでしたが、今後を考えてまとめて交換します。

用意したベアリング。

ボールとレースの隙間が僅かに大きめの「C3」規格です。

ホームセンターなどで販売されているベアリングだと

隙間が小さめの設定で、圧入後に回転が渋くなってしまうことがあります(経験談)。

加熱。

ベアリングを抜き取りやすくするために、トーチで温めます。

赤くなっているのはブレーキダストで、決してハウジングが赤熱しているわけではありません。

抜き取り。

ベアリングプーラーをセットして抜き取ります。

オイルシールの抜き取り。

右側はまずオイルシールを外します。

大型のマイナスドライバーでこじれば外れます。

ベアリングの抜き取り。

ベアリング圧入前の加熱。

ここからはベアリングの組込みです。

圧入しやすくするために温めます。

なお、ブレーキドラムの中のシューのカスと錆びは、ベアリング抜き取り後に洗浄してあります。

新品ベアリングの打ち込み。

両側のベアリングセット後のチェック。

カラーの位置をセンターに修正するためにアクスルシャフトを通してみます。

シャフトを通せばカラーの位置が少々ずれていても修正されます。

アクスルシャフトを抜いた状態で、片側のベアリングのインナーレースを回してみたとき

反対側のベアリングのインナーがカラーを介して極端に重くなく回転すれば圧入位置は良好です。

オイルシールのセット。

新品購入できました。

リアホイールハブ。

リアも同様に作業します。

この写真はスプロケ側のオイルシールを抜いた後です。

このホイール、どうやら過去に何かを巻き込んだようで、

スプロケ周辺が傷だらけです。

痛んだ部品を交換するためにロックワッシャーの爪を倒してからナットを緩めます。

ベアリングを取り外した状態。

この後、フロントと同様に洗浄してから新品のベアリング、オイルシールを組込みます。

ハブの外周のハブダンパー4個ですが、今回は交換を見送りました。

新品部品は購入してあるのですが、ガタがほとんどなかったこと、

抜き取りに失敗するとダンパーのゴムが千切れてハブダンパーの外周だけが

残って抜き取れなくなるリスクを考えた結果です。

ベアリングプーラー。

アストロプロダクト製です。

使い勝手はまあまあですが機能は果たしてくれます。

きっとハスコー製とかだともっとかっちりしていて使用感も良いのでしょうが。