CL125 その53 ステアリングステム・フロントフォーク組立て他

点検が完了したステムとフロントフォークを組立てます。

本当ならステムのベアリングレース、ボール、ダストシールは交換、

フロントフォークは曲がりを修正して再メッキ研磨、とするべきところですが、

一旦オーナーに車両を戻したいので元のまま組立てます。

不本意です。本当に不本意ですが、これ位の不具合を抱えて走っているバイクもあると

心に言い聞かせての作業です。

ベアリングレースへのボールセット。

グリスの力でくっつけます。

グリスはシルコリンのPRO RG2。一般的なリチウム系グリスですが、

赤い色が気に入っています。

上側。

同様にボールをセットしてステムを挿入します。

ステムナットの調整。

一旦強めに締め込んで馴染ませてから戻して調整します。

・・・やっぱりスムースには回りませんね。本来交換が必要な部品を交換していないので当然です。

問題発生。

ステムナットが十分締まりません。写真のように袋ナットになっているわけですが、

袋ナットの内側がステムシャフトに干渉してしまいます。

パーツリストで確認すると、本来はナットの下にワッシャーが1枚入るようなのですが

この車両にはありませんでした。

一旦組みますが、部品購入出来るか心配。

フォークの組立て。

ハンドルロック。

きちんとロック出来るようになりました。

まあ、本気で盗みに来る連中には無力ですが。

フロントブレーキシューの当りチェック。

何回か試運転で走っていますが、まだ全面に当りが出ていません。

全面に当りが出ればもっと効いてレバーのタッチも良くなるはずです。

フェンダーとホイールを組立て。

フロントフォークブーツ。

ブーツは純正品では無いので結束バンドで固定します。

スピードメーターケーブル。

元々付いていた物はカッチカチに硬化してアウターにヒビも入っていたので交換します。

メーカー在庫はありませんでしたがヤフオクで新品を購入できました。

デッドストック品です。

清掃給油。

古い当時物のグリス(オイル?)は洗浄してしまい、新しいグリスを

擦り込むように塗っておきます。

メーター側取付け部の穴。

前々から疑問に思っているのがこの穴です。

他の車種のスピードメーターケーブルでも穴が開けてあるのを見たことがあるような気がするのですが、

何のための穴なんでしょうか???

ご存じの方がいたら教えて頂きたいもんです。

イグニッションキーSW交換。

フロント周りの作業ではありませんが同時に交換です。

フックスパナでナットを締め付けます。

フロント周りを組み直したわけですが、

やっぱり直進時にハンドルが気持ち右を向いてしまいます。

フレームが曲がってしまっているのかもしれません。

フォークは曲がっているようですが、組み直せば曲がりの方向は変わってくるわけで、

分解前と同じ傾向を引き起こすとは考えにくいです。

本当はフレーム修正するか、中古の別のフレーム(確認測定は必要)に交換したいところです・・・。