CL125 その57 出戻り

前の冬に預って長らく修理していたCL125ですが、

不調のため一度点検することになりました。

症状としては、以下の通り。

①始動困難

2、3日乗っていないと100本キック!になってしまうらしいです。

チョークを開けたり戻したりしても、なかなかエンジンがかからないそうです。

②左側のエキパイの破損

ここは過去に不適切な修理が行われていた箇所でした。

割れてしまうかもと思っていましたが、予想通り割れてしまいました。

自宅に戻ってきたCL125。

おお、久しぶり!元気にしてたか?

あ、元気じゃないから戻ってきたのか・・・。

まずは簡単にチェックできる箇所からチェックします。

バッテリー電圧・・・6.3V。

問題無し。置き換えた整流器はきちんと機能しているようです。

ガソリンの質・・・異状無し。

ちょくちょく乗っているので(補給しているので)、異臭も無く問題無し。

左側のエキパイ。

破損しているので排気漏れですすけています。

プラグ。

ゲ!右側が真っ黒!

コンプレッション測定。

値自体は低めで良くはありませんが、絶望的に低くはありません。

エンジンオイル。

数百キロしか走っていないのに汚れすぎです。

レベルゲージでオイル量をチェックしたところ、多めに入れすぎでした。

オイル消費が激しく、オーナーが補充したそうなのですがちょっと多く入れすぎでした。

そこで少しだけ抜こうとしたのですが、困難だったので、

オイル交換したところご覧の状態でした。

元々エンジン内が汚れていたこと、吹き抜けが多いことが推測されます。

不調の原因の推測をしてみます。

①オイル上がりまたは下がりによるプラグのかぶり。

排気に白煙が混じるのが見えることがあるくらいオイル消費が多いので、

オイル上がりまたは下がりでプラグをかぶらせているのかも。

②キャブのオーバーフロー

キャブのインナーパーツは基本的に全て交換済みですが、

ゴミや異物がフロートバルブに引っかかってオーバーフローさせているのかも。

この日は一旦プラグを新品に交換して様子をみてもらうことにして、乗って帰ってもらいました。

ですが、またお預かりになりそうです。

じっくり診断して今後の方針を決めましょう。

「CL125 シーズン2」?、始まるかもです。