CL125 その63 シリンダーヘッド分解

取外したシリンダーヘッド。

分解していきましょう。

燃焼室。

取外したプラグの状態と同じで、左側の燃焼室は煤けています。

ダウエルピンの取外し。

少し固着していたので、タップを食い込ませて回転させながら引き抜きます。

右側のカバー取外し。

ネジを緩めます。

カバー取外し完了。

ロッカーアーム取外し準備。

タペット調整スクリューとロックナットを緩めて取外します。

ロッカーアームシャフト抜き取り。

シャフトは中空で、内側に抜き取りに使用するメネジが切られています。

M8のボルトをねじこんで引っ張って抜き取ります。

カムシャフト抜き取り。

左側のロッカーアームシャフト抜き取り。

押さえを外してから右側と同様に抜き取ります。

バルブの分解。

バルブスプリングコンプレッサーでバルブスプリングを圧縮します。

コッターの取り外し。

マグネットツールでくっつけると簡単です。

吸気側バルブガイド。

ステムシールの状態を確認しようとしたのですが・・・、無い!!

有るのが当たり前と思っていたのですが、パーツリストで確認すると元々無いのでした。

この時代は無いのが当たり前だったのでしょうか???

排気側バルブガイド。

こちらはステムシールがあります。

まさか排気側しかステムシールが無い仕様とは思いませんでした。

バルブ周りの部品。

左が排気側、右が吸気側です。

排気側のステムシール。

カバーがあったりして複雑な構成です。

バルブを抜いた燃焼室。

バルブシートの当り面は酷い状態です。

吸気側はまだしも、排気側はまともにバルブが密着していなかったようです。

左右共に同じような状態でした。

吸気バルブ。

排気バルブ。

バルブシートとの当り面にカーボンを大量に噛みこんでいます。

当り面は研磨可能ですが、ステムも摩耗しているので再使用は難しいかも。

エキゾーストパイプガスケットの抜き取り。

はまったままだったので抜き取っておきます。

古いエキゾーストパイプガスケット。

抜き取ったガスケットの下にもう1枚入っていました。

抜き取ったつもりが残っていて、この上に新しいガスケットをセットしていました。失敗。

部品の取外しが完了したシリンダーヘッド。

スタッドボルトは取外す必要がないこと、

無理に外そうとすると折れそうなことからそのままです。

カムチェーンで削られた跡。

シリンダーヘッドをじっくり観察してみます。

テンショナーがうまく機能していなかったようで、カムチェーンで削られたあとがあります。

シリンダーとの合わせ面の傷。

過去にヘッドを分解した時に出来たような古い傷があります。

シリンダーヘッドカバーとの合わせ面の傷。

やはり過去に分解歴がありそうです。