取外したシリンダーヘッド。
分解していきましょう。
燃焼室。
取外したプラグの状態と同じで、左側の燃焼室は煤けています。
ダウエルピンの取外し。
少し固着していたので、タップを食い込ませて回転させながら引き抜きます。
右側のカバー取外し。
ネジを緩めます。
カバー取外し完了。
ロッカーアーム取外し準備。
タペット調整スクリューとロックナットを緩めて取外します。
ロッカーアームシャフト抜き取り。
シャフトは中空で、内側に抜き取りに使用するメネジが切られています。
M8のボルトをねじこんで引っ張って抜き取ります。
カムシャフト抜き取り。
左側のロッカーアームシャフト抜き取り。
押さえを外してから右側と同様に抜き取ります。
バルブの分解。
バルブスプリングコンプレッサーでバルブスプリングを圧縮します。
コッターの取り外し。
マグネットツールでくっつけると簡単です。
吸気側バルブガイド。
ステムシールの状態を確認しようとしたのですが・・・、無い!!
有るのが当たり前と思っていたのですが、パーツリストで確認すると元々無いのでした。
この時代は無いのが当たり前だったのでしょうか???
排気側バルブガイド。
こちらはステムシールがあります。
まさか排気側しかステムシールが無い仕様とは思いませんでした。
バルブ周りの部品。
左が排気側、右が吸気側です。
排気側のステムシール。
カバーがあったりして複雑な構成です。
バルブを抜いた燃焼室。
バルブシートの当り面は酷い状態です。
吸気側はまだしも、排気側はまともにバルブが密着していなかったようです。
左右共に同じような状態でした。
吸気バルブ。
排気バルブ。
バルブシートとの当り面にカーボンを大量に噛みこんでいます。
当り面は研磨可能ですが、ステムも摩耗しているので再使用は難しいかも。
エキゾーストパイプガスケットの抜き取り。
はまったままだったので抜き取っておきます。
古いエキゾーストパイプガスケット。
抜き取ったガスケットの下にもう1枚入っていました。
抜き取ったつもりが残っていて、この上に新しいガスケットをセットしていました。失敗。
部品の取外しが完了したシリンダーヘッド。
スタッドボルトは取外す必要がないこと、
無理に外そうとすると折れそうなことからそのままです。
カムチェーンで削られた跡。
シリンダーヘッドをじっくり観察してみます。
テンショナーがうまく機能していなかったようで、カムチェーンで削られたあとがあります。
シリンダーとの合わせ面の傷。
過去にヘッドを分解した時に出来たような古い傷があります。
シリンダーヘッドカバーとの合わせ面の傷。
やはり過去に分解歴がありそうです。