CL125 その70 腰下 クラッチ点検・選択

お次はクラッチです。

クラッチAssy。

左が元エンジン、右が部品取りエンジンの物です。

一部の部品形状が違います。

分解比較。

部品取りエンジンのプレートの錆び。

露出していた部分が錆びてしまっています。

元エンジンのプレート。

フリクションプレートと摩擦する部分に過去に錆が出ていたようです。

フリクションディスクの厚さ測定。

両方のエンジンとも、標準値の3.5mmでした。

目立った摩耗はありません。

元エンジンのアウター。

接触痕はありますが、凹凸は小さく問題ないレベルです。

元エンジンのインナー。

こちらも再使用出来ます。

元エンジンのクラッチスプリングの自由長測定。

4本全て30.0mm前後でした。

サービスマニュアルによると、標準値は31.7mm、使用限度は31mmです。

使用限度を下回っています。

部品取りエンジンのクラッチスプリングの自由長測定。

こちらも4本全て30.0mm前後でした。

両方のエンジンとも同じ長さ?

へたっているにしては、両方のエンジンで同じ長さなのは不自然です。

ひょっとしてサービスマニュアルの記載が間違っている?

特に滑りなどは発生していなかったので、このまま再使用してみます。

点検後に仮組みしたクラッチAssy。

比較してみた結果、プレートの錆び以外はあまり大差がありませんでした。

錆が少なく、今まで使用出来ていた元エンジンのクラッチAssyを使うことにします。

何か問題があったとしても、クラッチはエンジンを車載した状態で交換出来るので、

この選択は比較的気が楽です。