修理中のCL125は、1969年か1970年に生産されたようです。
ブレーキシューには昭和44年(1969年)7月のスタンプがありました。
今は2016年なので、生産から50年近くが経過しています。
摩耗したり劣化してしまった部品は交換するよりないのですが、
簡単に新品部品が手に入るはずがありません。
国内で普通に注文してもほとんど入手できませんでした。
そこで海外から取り寄せることにしました。
部品到着。
旧車の部品を大量に在庫している、ヨーロッパの部品販売会社から購入しました。
ドイツ、中国を経由して航空便で届きました。
オーバーサイズピストンとピストンリング。
ホンダ純正の0.5mmオーバーサイズピストンが入手できました。
ノーマルボアは44mmなのでボア44.5mmです。
0.25mmオーバーサイズのピストン、リングも入手可能だったのですが、
0.5mmオーバーサイズを選択しました。
仮に0.25mmオーバーサイズのピストンを組込むためには、
シリンダーの削り代は0.1mm程度になります。
削り代が0.1mmしかないと、摩耗や歪みの影響でボーリングしきれない恐れがあるので、
0.5mmオーバーサイズを選択しました。
ボルト類。
リプロパーツ?っぽい物も混じっていました。
ガスケットキットB。
腰下のガスケットがセットになっています。
ホンダ純正でした。
将来的に自作しやすいように、組込む前にスキャンしておくことにします。
その他のガスケットやオイルシール。
ペーパーガスケットはほとんどがリプロ品です。
キャブのフロートパッキン。
純正部品が入手できました。
現在はリプロパーツを組んでいますが、ガソリンがにじんできてしまいます。
この純正部品への交換で直るとよいのですが。
メーター。
なんと、メーターは新品が入手できました!!
現在のメーターは浸水気味で曇ってしまうので、
メーター修理専門店に修理を依頼しようかと考えていました。
しかし、新品が手頃な価格で購入可能だったので購入してしまいました。
オドメーターが1km回っているのは組立て後に動作確認されたためでしょうか???
過不足のチェック。
注文通りに届いたかチェックします。
OK!
ピストンの箱。
昔のホンダの箱のデザインって、なかなか良い雰囲気です。
捨てずにとっておいてオーナーに渡すことにします。
不要かもしれませんけど。。。
必要な部品が全て入手できたわけではありませんが、
これから組立てをしていきます。
シリンダーやヘッドは外注加工に出しましょう。