CL125 その92 シリンダーヘッド搭載・カムチェーンセット

シリンダーヘッドをシリンダーに載せます。

ノックピンの突き出し長さ測定。

今回、ひずみ取りを目的にヘッド側を0.5mm面研しました。

面研によって、ノックピンの挿入長さも0.5mm短くなったことになります。

万が一ノックピンが底着きしてしまうと、シリンダーとヘッドを締結しても密着しません。

そこで、ノックピンの突き出し長さを測定して、底着きしないことを確認します。

写真はシリンダー側です。

ヘッド側。

ヘッドガスケットの厚さも測定。

図解。

左図が面研無しのノーマルです。

赤い点線位置まで面研した場合、ノックピンの入る深さが浅くなります。

すると、寸法関係によっては右図のようにノックピンが干渉し、

ヘッド、シリンダー、ガスケットが密着しなくなってしまいます。

今回は問題ありませんでしたが、その場合はノックピンを削って短縮する必要があります。

シリンダーヘッド搭載準備。

ヘッドガスケット、カムチェーントンネルのOリング、

ノックピン、オイルラインのOリングをセット。

カムチェーンのセット。

ヘッドを載せたら、カムチェーンをセットします。

しかし、カムチェーンの長さにあまり余裕が無いこと、

カムスプロケット周りが狭いので苦労します。

そこで、

カムチェーンテンショナーを緩めた位置で固定しておいて、

ヘッドカバーも仮止めしておき、

エンジンを横倒しにしました。

カムチェーンやジョイント、クリップを落としそうになってイライラするので、

横倒しにしてしまいます。

カムチェーンの接続。

ジョイントとクリップで接続します。

クリップの向きに注意します。タイヤを駆動するチェーンと同じです。

接続完了。

ふう。

タイミングの確認。

カムチェーンテンショナーを張ります。

フライホイールマグネットのTマークを合わせた時に、

カムスプロケットのOマークが真上になっていればOK。

ヘッドカバーの本締め。

これでエンジンの主要部分の組み立ては完了です。

次はポイント周りを組み立てます。