シリンダーヘッドをシリンダーに載せます。
ノックピンの突き出し長さ測定。
今回、ひずみ取りを目的にヘッド側を0.5mm面研しました。
面研によって、ノックピンの挿入長さも0.5mm短くなったことになります。
万が一ノックピンが底着きしてしまうと、シリンダーとヘッドを締結しても密着しません。
そこで、ノックピンの突き出し長さを測定して、底着きしないことを確認します。
写真はシリンダー側です。
ヘッド側。
ヘッドガスケットの厚さも測定。
図解。
左図が面研無しのノーマルです。
赤い点線位置まで面研した場合、ノックピンの入る深さが浅くなります。
すると、寸法関係によっては右図のようにノックピンが干渉し、
ヘッド、シリンダー、ガスケットが密着しなくなってしまいます。
今回は問題ありませんでしたが、その場合はノックピンを削って短縮する必要があります。
シリンダーヘッド搭載準備。
ヘッドガスケット、カムチェーントンネルのOリング、
ノックピン、オイルラインのOリングをセット。
カムチェーンのセット。
ヘッドを載せたら、カムチェーンをセットします。
しかし、カムチェーンの長さにあまり余裕が無いこと、
カムスプロケット周りが狭いので苦労します。
そこで、
カムチェーンテンショナーを緩めた位置で固定しておいて、
ヘッドカバーも仮止めしておき、
エンジンを横倒しにしました。
カムチェーンやジョイント、クリップを落としそうになってイライラするので、
横倒しにしてしまいます。
カムチェーンの接続。
ジョイントとクリップで接続します。
クリップの向きに注意します。タイヤを駆動するチェーンと同じです。
接続完了。
ふう。
タイミングの確認。
カムチェーンテンショナーを張ります。
フライホイールマグネットのTマークを合わせた時に、
カムスプロケットのOマークが真上になっていればOK。
ヘッドカバーの本締め。
これでエンジンの主要部分の組み立ては完了です。
次はポイント周りを組み立てます。