2020~21年の年末年始休暇を利用して、3度目のアンプ製作です。
製作するのは、ぺるけ氏設計のトランジスタ式ミニワッターで、Part5の19V版です。
今までにPart2、Part5(15V版)を製作しました。
19V版は、ぺるけ氏自身もその音を気に入っているとのことなので期待が膨らみます。
部品点数は少なくなく、簡単とは言えませんが頑張って作っていきましょう!
ぺるけ氏のホームページはこちら。
基板上に実装する電子部品(クリックで拡大)。
電解以外のコンデンサーと抵抗は自宅近くの電子部品店で購入しました。
それ以外は頒布サービスと通信販売を利用。
トランジスターとダイオード。
数ヶ月前にぺるけ氏から頒布していただいた物です。
感謝。
電解コンデンサー。
15V版製作時と同様、部品の地産地消をすべく地元長野県メーカーのコンデンサーを選択しました。
15V版では上田市ゆかりの東信工業製でしたが、今回は伊那市のルビコン社製です。
細長いタイプでないと実装時に干渉してしまうので要注意です。
基板やACアダプタなど。
基板は若松通商から、ACアダプタは秋月電子通商からそれぞれ通販で購入しました。
それでは製作開始です。
ジャンパー線の配置、取り付け。
製作過程で最も忍耐強さが必要な作業?が最初に待ち構えます。
数が多いし間違えやすいし、単調で正直あまり楽しくない。
私は太さ0.4mmの錫メッキ線を使い、自分好みにぺるけ氏の作例からは何箇所か変更しました。
完成した電源部の動作確認。
ジャンパー線配置後、電源部まで実装したら、一旦動作確認をしておきます。
全体が組み上がってからだと、不具合があったときの原因究明が困難になるためです。
これはプラス側の電圧です。
電源電圧19Vのほぼ半分、正常です。
電源部マイナス側の動作確認。
こちらも電源電圧19Vのほぼ半分、正常です。
動作は正常だったものの、ここで1つ部品選定のミスに気が付きました。
ACアダプタの出力プラグをジャックに差し込もうとしても、なかなか入りません。
写真は少々強引に差し込んでいます。
プラグに合わないサイズのジャックを購入してしまっていたのでした。
ちなみに基板の角に立ててある六角支柱は、基板を裏返して半田付けするときに、
部品が作業台に接触しないようにするために立てています。
会社の半田付け検定試験の練習で習った方法です。
両チャンネルそれぞれの電源部の電解コンデンサー取り付け。
取り付け後は再びプラスマイナス両側の電圧が正常か確認しておきました。
初段トランジスターの接着。
2液エポキシ接着剤で接着してペアにします。
接着面積は小さいので、接着剤の量は極々少量でOK。
ゴマ粒の半分位の量でしょうか。
アンプ部の実装開始。
かたちになってきて作業が楽しくなってきました。
半田付けの順番はセオリー通り、基板の中央から外側へ向かいつつ、背の低い部品からが無難です。
部品同士の谷間に小さな部品を追加するようになってしまうと、手が入りづらくて大変です。
片チャンネルのアンプ部の実装完了。
放熱板。
ぺるけ氏の作例にならい、アルミ板を切り出して取り付けています。
アルミ板は金物店で購入したもので厚さ2mmです。
それを幅70mm、高さ30mmに切り出しています。
この放熱板、動作中は熱々です。
手では瞬間的にしか触れません。
簡易的に温度を測ってみると70℃前後でした。
しかしトランジスターにとっては異常に熱い温度ではないので心配無用らしいです。
片チャンネルでの動作確認。
実装に誤りはなく、一発OK!
出力のオフセット電圧も可変抵抗の調整できちんと変化して、ゼロに追い込めました。
ホッ、ヨカッタ、ヨカッタ。
初めて通電するときは緊張します。
電解コンデンサが破裂しないか、抵抗が燃えたりしないかドキドキします。
両チャンネルの実装完了。
もう片チャンネルの完成後の動作確認では、異常な電圧が出力されていて焦りました。
確認したところ、1個の抵抗の取り付け位置に誤りがありました。
取り付け直して無事に両チャンネル共に正常動作しました。
最終段トランジスター。
2SA1359と2SC3422を使いました。
このトランジスターを使うにあたって、ECBが逆になるように基板パターンを変更しています。
パターン変更をしないと、トランジスターの印字面をヒートシンクと接触させることになります。
機能上の問題はありませんが、やはり印字面は見えていてほしいのでパターンを変更しました。
バスブースト回路切り替え用に取り付けたジャンパピン。
15V版製作時は、ぺるけ氏の作例にならいトグルスイッチを取り付けました。
しかし私の場合、そうそうバスブーストのON/OFF操作はしません。
あまり操作しないなら、ということでスイッチの代わりにジャンパピンを取り付けました。
このために基板パターンも変更しています。
ケース組み込みへ続きます(製作中)