タミヤセメントでカウル修理

バイクの割れたカウルの修理にはプラリペアが定番です。私もよく利用していますが、

破片があるような場合はプラモデル用の接着剤の方が強く、かつ安く直すことができるので紹介します。

修理対象のテールカウル。

元の状態は割れた破片をホットメルトで適当につなぎ合わせてありました。

いったんばらして修理しなおしてみます。

今回使用する接着剤、タミヤセメント。

模型で有名なタミヤ模型の接着剤で、商品名は「タミヤセメント(流し込みタイプ)」です。

あらかじめ接着対象物を組み合わせておいて流し込むと、

接着対象が溶かされて接着されるのでプラリペアよりも接着強度が高いように思います。

定価315円と安いのも良いです。

接着作業開始。

破片を出来るだけ正確に組み合わせます。

バリやササクレのようになっている部分は削ってしまって、破片同士がぴったり接触するようにします。

接着剤の流し込み。

隙間にタミヤセメントを流し込んでいきます。

この接着剤、「流し込みタイプ」というだけあってサラサラと粘度が低く、

隙間に染み込んで入っていきます。

接着完了。

写真では分かりづらいですが、素材が溶けて接着されています。

ただし当然ですが右下のように破片が無く大きな空間になってしまっている部分は塞げません。

ここだけはプラリペアやパテで埋める必要があります。

裏面。

溶けて接着されている様子が分かるかと思います。

プラリペアはすぐに固まるので作業性は良いのですが、

接着中の位置修正ができません。その点、タミヤセメントだと固まるまでに数分はかかるので

その間に位置の微調整ができます。

別の修理箇所。

テールカウルのネジ止め箇所ですが、タミヤセメントで同様に修理しています。

かなり強力に接着されているようで、今のところ剥がれてきてはいません。

破片が無くなってしまった場合などはプラリペアが便利ですが、

破片がある場合はこのタミヤセメントだと安く頑丈に修理できるのでおすすめです。

ただし溶かして接着するという性質上、全てのバイクのカウルの材質に使えるかどうかは

わかりませんので、作業は自己責任でどうぞ。