診断機は使えるのかもしれない 2021/10

1週間ほど前に診断機(スキャンツール)について書いた。診断機を使おうとしたら 2021/10という記事である。

お借りしてきた診断機を試しに四輪車で使おうとしたら使えない。おかしいと思って調べたら実は模倣品だったという話だ。

やっぱり模倣品は使えないよな、ちゃんとした製品を買わなきゃ。そう考えて買ったのがこちらである。

Scantool社のOBD Link SX。

診断機は手に持って使うハンディターミナル型が主流なようだが、パソコンにUSBで接続して使うタイプを選択した。パソコンの大きな画面は見易く、このホームページのネタ用?に画面コピーを取るのも楽だ。

製品はチャック付きの透明ビニール袋に入ってきて、同梱の導入ガイドも安っぽい。もしやまた模倣品?と勘ぐってしまう。けれど購入先は日本国内の正規代理店なので大丈夫だろう。模倣品に注意しなければならないとは困った世の中だ。

ノートパソコンにソフトとドライパーをインストール、ツールが正常に認識されているのを確認した。今度は模倣品ではないからちゃんと通信して使えるはずである。ところが。

結果は模倣品の診断機と同じ。私のトヨタ オーリス、妻用の日産マーチのいずれでも通信できず車両データが見られない。おかしい。

このあたりの事情に詳しい方ならもう気付いているかもしれません。通信できない理由は試した四輪車が2台とも古かったためだったのだ。

両車とも診断機接続用のコネクターがハンドル脇についている。全世界共通のDLCというコネクターだから診断機のコネクターは問題なく接続できる。しかし問題は通信プロトコルがトヨタ、日産独自の物だったことだ。

プロトコルは通信を行うときの決まりごとで、簡単に言えば言語のようなものである。これが車両と診断機の間で一致しないと通信はできない。こっちは日本語なのに相手は英語みたいなものである。

両車の年式はともに平成19年式。この時はまだトヨタも日産も独自の通信プロトコルだったのだ。汎用の診断機は共通のプロトコルしか扱えないから通信ができなかったのである。

つまり、お借りしてきた診断機で通信が出来なかったのは、模倣品ということが理由ではないのかもしれないのだ。日本車が各社バラバラのプロトコルから共通のプロトコルに移行したのは平成20年頃かららしい。惜しかった。もう少し車が新しかったら通信ができて使えるのかもしれない。

診断機のテストはうちの四輪車では出来ないことが分かりました。なので見切りをつけ元々データ取得がしたかったZX-14Rで接続、通信を試しています。

・・・土日を使って試行錯誤しましたが診断機と通信が出来ずに悩んでいます。2012~2015年式のZX-14Rは診断機の接続に一癖ある模様。また別記事に、なるのか?