フロントと同様、リア周りの整備をします。
ブレーキパッドも交換します。
ホイールベアリング、ハブダンパーの点検。
ベアリングは引っかかり、ガタなく良好。
ハブダンパーもガタなく問題ありません。
パッドの取り外し。
フロントのブレーキキャリパーと同様、ピンを打ち抜いて外します。
洗浄。
キャリパーだけでなく、スイングアームもまとめて洗います。
キャリパー。
国産車だと、ブラケットにキャリパーアッセンブリーをボルト固定する構造が多いです。
しかしこの車両では一体になっています。
スライドピンの点検。
問題なし。
キャリパーピストンの潤滑。
メタルラバーを少し塗布。
表面の文字はパッド表面の刻印が転写されたものです。
新品のブレーキパッド。
オーナー用意のベスラのパッドです。
新旧比較。
装着されていたパッドの残り厚さは2mmを切っていました。
対して新品は6.0mm。厚いです。
整備の完了したブレーキ。
ABSのセンサーは取り付け済みですが、ホイール脱着時は外しておいた方が良いです。
うっかりディスクにぶつけてしまうと壊してしまいます。
車両の取扱説明書にもその旨記載がありました。
アクスルシャフト。
きれいです。防錆のために薄くグリスを塗布。
チェーンのテンション確認。
中央部で30~40mmの遊びになっているか確認します。
おおむね35mm位だったので、調整は行いませんでした。
場所によっても遊びが異なるので、判断しにくいことがありますが、
そんなときは私は大きめで合わせています。
小さすぎる側の場合、ミッションやホイールのベアリングを傷めてしまう恐れがあるので。
アクスルシャフトの締め付け。
規定トルクで本締めします。
写真には写っていませんが、チェーンとスプロケの間に
棒をはさみ、ガタをとりながら締付けます。
ブレーキフルード交換。
ここからはブレーキフルード交換作業です。
リザーバータンクの真上のクリアランスは小さいですが、
ぎりぎりフルードを注ぐことができました。
交換作業の模様。
フルードの交換は、ブレーキペダルとキャリパーのブリーダーボルトの
両方を同時に操作する必要があります。
ところがこの車両、一般的な国産車と異なり、
リアブレーキキャリパーが左側にあります。
ペダルとキャリパーが反対側に位置するわけで、なかなか作業しにくいのでした。
腕を伸ばしての作業はちょっと大変でした。
ダイアフラムの清掃点検。
破れがないか開いて点検しておきましょう。
整備完了。
試走してみたところ、当たりがついていないはずなのに
なかなか良く効くブレーキパッドでした。