エアクリーナーの点検に続き、プラグを交換します。
しかし、とんでもない罠?がありました。
知っていればどうと言うことはないのですが、
一時は万事休すかと思い、真剣に焦ったのでした。
外装の取り外し。
エアクリーナー点検で取り外したセンターフェアリング以外も取り外していきます。
プラグへの道は遠く、車体上部に覆いかぶさっているエアフィルターハウジングを
取り外さなければなりません。
吸気温度センサーコネクタ。
エアフィルターハウジングを取り外すために、このコネクタも引き抜きます。
国産車では見かけないタイプのコネクタです。
針金部分がロックになっているので、内側に押し込みながら引き抜きます。
エアフィルターハウジングの取り外し。
コネクター2個、パイプ3本、ボルト・ナット4個、その他を取り外すと、
ようやくエアフィルターハウジングが取り外せます。
エンジン上部。
ようやくプラグの手前まで到達です。
プラグを外すために、イグニッションコイル(スティックコイル)を
引き抜きますが、はめこみが固く簡単には抜けません。
ハーネスの接続コネクタ部をこじりたくなりますが、
それでは間違いなく壊してしまいます。
そこで、
ウォーターポンププライヤでつかんで引き抜き。
プライヤの開口幅は大きくセットしておき、
傷防止のためにウエスを介してつかんで引き抜きます。
サービスマニュアルを参照すると、引き抜くための専用工具が存在するようです。
プラグホール奥のプラグ。
ようやく到達です。
あとはプラグレンチを挿入、回して緩めて抜き取るだけ、と考えていたら違いました。
・・・プラグレンチが、プラグホールにはまって取り出せなくなってしまったのです。
(写真無し)
手持ちのプラグレンチ2種類。
どちらも対辺幅は16mm、適合するプラグサイズは同じです。
しかし、外径が異なります。
左のスエカゲツール製(Pro-Autoブランド)の外径は22mm。
対して右の秦製作所製(FLAGブランド)の外径は20mmです。
プラグレンチ干渉状態図解。
今回の整備では、外径22mmのプラグレンチを最初に挿入しました。
ところが、プラグホールは奥に行くにつれてテーパー状に細くなっていたのです。
奥の細い部分でプラグレンチの外周が干渉し、はまってしまいました。
一時はプラグレンチを摘出できなくなってしまい、本当に焦ったのでした。
対応としては、ラスペネを吹き、少しずつ回しながら引き上げることで、
ようやく摘出することができたのでした。
工具メーカーのカタログを眺めていると、各社からスリムなプラグレンチが用意されています。
プラグホールが狭い三菱の軽自動車用だそうで、上の写真右のプラグレンチがそうです。
私は三菱の軽自動車を所有してはいませんが、プラグ周辺が狭いZX-14R用にと思い備えてありました。
F650GSのプラグホールも三菱の軽自動車と同様で、
細いプラグレンチでないと作業できないのでした。
さらに厄介だったのが、奥に行くにつれてテーパー状に細くなってる点です。
口元から狭くなっていて、そもそも挿入できなければ、
プラグレンチがはまってしまうことはなかったのですが・・・。
取り外したプラグ。
ホッ、無事に外せて本当に良かった!
インジェクション車で、調子良く走っていたことを考えると、
気にする必要はないと思うのですが、外側電極が黄色いのは何故なんでしょうか?
教訓。
BMW F650GS(Twin)のプラグ交換には外径22mmのプラグレンチは使用しないこと!!
外径20mm程度の細いプラグレンチを使いましょう!!