クーラントも交換します。
・・・しかし・・・。
リザーバータンクの取り外し。
む、クーラントがほとんど入ってないぞ。
リザーバータンクからのクーラント排出。
入っていたクーラントの量はMINレベルのはるか下、50ml位でしょうか。
エンジンのクーラントドレンボルト。
シリンダーの前側にあるので緩めます。
エンジンからのクーラントの排出。
ドレンボルトを外すと、勢いよくクーラントが排出されるので
オイルパンで受けます。
ドレンボルトの位置はエンジン上部に位置しています。
なので、クーラントの残りが少なくなると、ダラダラとエンジンをつたって排出され、
エンジンがクーラントまみれになってしまいます。
後で水で流しておきましょう。
抜き取ったクーラントに目立つ汚れはありませんでした。
アンダーガードの取り外し。
オイルクーラへ接続されるクーラントパイプを取り外すために、
アンダーガードも取り外します。
オイルクーラーのクーラントパイプ取り外し。
ここがクーラントの流路の一番低い位置になります。
取り外して残っているクーラントを排出します。
ドレンワッシャの交換。
銅ワッシャを新品にしておきましょう。
注入するクーラント。
規定量は1.3リットルです。
濃度は50%にしました。
クーラントの注入。
エア抜き。
ウォーターポンプ上部にエア抜きのためのボルトがあります。
緩めてエア抜きをしながらクーラントを注ぎます。
ラジエーターキャップ。
本来ならばテスターで加圧テストするところですが、持ち合わせていないので
目視だけでも点検しておきます。異常なさそう。
リザーバータンクへのクーラントの注入。
作業終了後、試走してみました。
気温が低いのにも関わらず、ファンが回りっぱなしです。
水温計の水温も高く、オーバーヒート気味です。
ラジエーターを触ってみると、右側だけが熱く、左側は熱くありません。
エア残りを確認してみましたが、問題ありません。
どうして???
<推測される原因1 サーモスタットの故障>
この車両、国産車と違い、ラジエーター右側に冷却水の入口と出口があります。
サーモスタットはラジエーターに内蔵されています。
水温が上がるまでの間、ラジエーターに入った冷却水は、ラジエーター全体を回ることなく、すぐに出てきます。
水温が上がってくると、サーモスタットが作動し、ラジエーター全体に冷却水が回って冷却される仕組みです。
サーモスタットが作動しないと、今回の症状になる可能性がありそうです。
<推測される原因2 ウォーターポンプの故障>
Webで検索すると、この車種、ウォーターポンプが故障することが多いようです。
ウォーターポンプが故障し、冷却水が回らなくなっても今回の症状になります。
そういえば、オーナーが私の自宅に車両を持ち込んだとき、ファンが回っていました。
気温は低く、渋滞を抜けてきたわけでもないので、元々そういうバイクなのかなかあ、
となんとなく考えていたのですが・・・。
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1週間後、再度試乗してみると、上記不具合はありませんでした。
冷却経路に単純にエアが残っていたのではと推測されます。
ただし、リザーバータンクが元々空っぽだったことは事実なので、
経過観察をしっかりしていくことにしましょう。