クラッチホースに穴が開いた!(97000キロ)

2011年の夏、北海道ツーリング中の出来事。夕日が綺麗らしいということで奥尻島へフェリーで渡ることに。

奥尻島へフェリー接岸後、エンジンを始動しクラッチを切ってギアを1速へ・・・プスン(エンスト)。

ん?再始動してもう一度・・・プスン(またエンスト)。何度やってもエンスト。あれれ?

妙にクラッチレバーが軽い!? とりあえずフェリーから降ろして点検開始。

そういえばフェリーに乗る前くらいからクラッチレバーに違和感があったような。

・・・まさかと思って車載工具を取り出し、クラッチフルードのリザーバータンクを開けてみると・・・、

アハハ、フルード入って無い!

車検の度に交換はしていたものの、減っているのに気がつきませんでした。

というのは点検用窓が劣化して曇っていて中身が確認出来なかったから。

基本、減るものではないしとタカをくくってました・・・。

マスター側、クラッチ側共に点検したが見える範囲には漏れた痕跡はありません。

ということは考えられるのは燃料タンクの下を通っているホースの部分があやしい。

とりあえず近くのGSでフルードを買って補充。エア抜きをしなければならないかと心配しましたが、

レバーを何度も握るだけでエアは抜けてクラッチも切れるようになりました。

やれやれ、とりあえずツーリングは続行できそう。

ツーリング終了後、自宅でタンクを下ろしてみるとヘッドカバーの塗装が剥がれているのを発見。

フルードがこぼれてました。フルードが塗装を侵すのは本当でした。

ヘッドカバーの上のクラッチホースから見事にフルード漏れしています。クラッチレバーを握ると少しずつですが

フルードが染み出してきます。どうやら以前から少しずつ漏れていたのに気付かず、

ついに空になったのがたまたま奥尻島だったようです。

どこで漏れているかを確認します。ホースを一旦外して見えやすいように外側に出して仮組みします。

フルードを入れてクラッチレバーを握ると、

やっぱり漏れてます。穴は目視では分からないですが圧力がかかると滲んできます。

95年式なのでよく16年も持ったと言うべきでしょう。部品発注しなければ。

ついでにもう1箇所点検。ツーリング中に気付いてはいたんですがエンジン左下からオイル漏れ発生。

どこからだろう?

原因はウォータポンプのオイルシールが破損し、エンジンオイルがウォーターポンプに流れ込んだためでした。

GPZ1100はオイルシールとメカニカルシールの間に検出用の穴がありますが、そこからオイルが漏れてます。

その他にもラジエーターホースがエキパイに接触して表面が溶けかかっている箇所も発見。

10万キロを前に色々直さなければなりません。

続く。