R1-Z(その20・・・シリンダーボーリング)

ヤフオクで購入した部品取りエンジンから取り外したシリンダーのボーリングをします。

さすがにボーリングは自分で行うことは出来ないので、内燃機関加工業者に加工を依頼します。

説明では抱き付き有りとのことでしたが、シリンダーの傷はあまり深くないようで

0.5mmのボーリングで十分傷が除去できそうです。

取り外したシリンダー。

今回ボーリング加工を依頼するサオテクニカルサービスではスタッドボルトの

取り外しを行ってくれるそうなのですが、残ったガスケットを綺麗に

掃除しておきたかったこと、輸送中に曲がったりすると困るので事前に取り外しました。

YPVSのバルブ取り付け穴内のしつこいカーボンはワコーズのリムーバーで簡単に

除去できました。ただし塗装も侵すので外側には付着させないように注意が必要です。

ちなみにこのシリンダーの排気ポートは鋳肌を馴らす程度ですが軽く削ってありました。

チューニングしていたようです。

梱包。

しっかり緩衝材で包んで発送します。

サオテクニカルサービスのHPから作業注文書をプリントアウトして、

必要事項を記入して同梱します。

今回は最小のボーリングを行ってもらい、それに合うピストンも購入、

シリンダーと一緒に返送してもらうように依頼しました。

内側からキレイになって戻ってこいよ~。(^^)/

加工が完了して返送されてきたシリンダー。

発送後3週間ほどかかりました。今は2月なのですが、冬はオーバーホールする人が

多く混み合うそうで、どうしても納期がかかってしまうとのことでした。

開梱。

購入したピストンも同梱されています。

今回はシリンダーの状態からボーリング量を判断してもらい、それに合うピストンを購入、

ボーリング加工を施してもらいました。

シリンダーの状態は悪くなかったようで、0.25mmオーバーサイズで済みました。

ピストンとピストンリング。

無名のメーカーの物ですが、日本製です。

純正と違ってピストンの排気側に潤滑のためのオイルホールはありませんが、

耐久性に大差はないとのこと。

ピストンリング拡大。

こちらも純正と違ってリングの中央部にオイル溜まりの溝がありません。

こだわる人は少し高価になりますが、Prox製のピストンを選択すると良いでしょう。

シリンダー内面。

ピッカピカ!

ポートの面取り。

ポートの面取りも施されています。

ピストンとのクリアランス測定。

あいにく私はシリンダーゲージを持ち合わせていないので、

シクネスゲージを挟む簡易的な方法で測定をしました。

測定したところ両気筒とも0.05mm前後でした。

クリアランスをお任せで加工依頼しましたが、標準値の0.050~0.055mmで仕上げている

とのことでしたので標準値通りです。

ちなみに簡易的なこの測定方法ですが、サービスマニュアルにも記載されている方法です。

使用頻度が高ければシリンダーゲージを購入するんですけどねえ。

ピストンリングの合口隙間測定。

#1(L) TOP 0.33mm、2nd 0.36mm、

#2(R) TOP 0.34mm、2nd 0.35mm、でした。

標準値は0.30~0.45mmなので問題ありません。

修正せずにこのまま組み込めます。

かかった費用は下記の通りでした。

ボーリング加工(0.25mmオーバーサイズ) 10,000円×2

リプレイスピストンキット RP1KT-025(0.25mmオーバーサイズ) 6,800円×2

消費税 1,680円

送料 900円

合計 36,180円

さて、これらを組み込みます。ワクワク。