R1-Z(その62・・・バッテリー交換・ボルト脱落)

久々にR1-Zの整備ネタです。

バッテリー交換のついでにお掃除していたら、ボルトの脱落を発見した、というお話。

バッテリー電圧。

8.5V、完全に上がってます。

車載電圧計での値なので、バッテリー単体での開放電圧より低めに測定されます。

しかし、それを差し引いても話しにならない数字です。

バッテリーの交換日を確認したところ、2013年でした。

交換しましょう。

新旧バッテリー。

新旧共にメーカーは古河電池製、生産国はタイ。

交換完了。

写真に写っている黒い筒状の物は、充電器接続用ハーネスのヒューズホルダーです。

交換後は、キーON時のYPVSの動作音が元気になりました。

「ウィー、ウィー」。

ここからはボルト脱落発見のお話。

ボルト脱落箇所。

エンジン左下部、振動を抑えるロッドの固定ボルトが脱落してなくなっていました。

一体いつからなんでしょう???

拭き掃除中、部品にガタを感じたので気が付きました。

「清掃は点検なり」です。

取り外したロッド。

せっかくなので取り外して点検します。

ロッドの両端にはゴムブッシュが入っていて、エンジンの振動を吸収します。

ゴムブッシュの状態を点検したところ、亀裂などはありませんでした。

継続使用しますが、本来はゴムブッシュは交換したいところです。

というのは、私のR1-Zは90年式、ゴムブッシュは恐らく約30年前製造です。

振動吸収の性能は低下しているでしょう。

ヤマハのHPで確認したところ、ロッド自体は廃盤でしたが、ゴムブッシュはまだ入手可能でした。

しかし、ゴムブッシュを入れ替えるには、旋盤で治具(ジグ)を製作して、

プレスでの押し出し/圧入作業が必要です。

どこかへ依頼する方法もありますが、簡単ではありません。

そこで今回はこのまま継続使用としました。

純正の取り付けボルトを購入して、ロッドを取り付け直しましょう。