R1-Z(その67・・・キャブセッティング変更)2021/2

「大いなる日本の屋根の~♪」。私の生まれた長野県長野市の市歌の冒頭。

「松本山雅FC」。松本市がホームタウンのJ2サッカーチーム。

「山賊焼き」。鶏肉を揚げたこの辺りの名物料理。

つまるところ、長野は「山」です。

山は高い。

高いと空気が薄い。

薄い空気に合わせてキャブセッティングを薄い側に変更してみたら好調でした。

自宅から5分、農道から望む北アルプス連峰。

松本市には「岳都」なんていうキャッチコピーもあります。

私のR1-Zのキャブには、キースター製の燃調キットを使っています。

セッティングはメインジェット、スロージェット共に標準で230番と12.5番です。

ジェットニードルだけは標準から1段階太いものを使って薄目にしています。

大きな不満は感じず、数年間はこの状態で乗っていました。

キースター製の燃調キット。

ヤマハ(ミクニ)純正ではないので、ジェットの番手が同じでも流量は異なるのかもしれませんが、

私は大差はないと考えています。

2021年の今年、年始の転倒をきっかけに、乗る機会が増えました。

頻繁に乗っていて、セッティングが少し濃いようなフィーリングを感じはじめました。

スロットルを大きく開けたときに、回転上昇がややもたつきます。

私のR1-Zはノーマルチャンバー、ノーマルサイレンサー装着です。

キャブは一時期1KT用を流用していましたが、今はノーマルです。

これらの構成ならキャブセッティングが標準値でも不都合はなさそうです。

しかし私の住む場所はノーマルとは言えなさそうです。

そう、海抜は約600mです。

Webで調べると、海抜ゼロの場所の空気密度を100%とすると、この辺りでは94%ほど。

燃調キットの解説によると、メインジェットを標準の230番から1段階小さい215番にすると、

燃料流量目安は94%とされています。

偶然にも空気密度の減少と同じ割合です。

そこで、メインジェットを215番へ変更してみました。

試走。

結果は・・・、絶好調!

レッドゾーン手前まで、よどみなく、一気に吹けます。

軽やかでありながら、力強さもあります。

私のR1-Zって、こんなに速かったっけ!?

プラグの状態。

湿り気はなく、概ね綺麗に焼けています。

色から判断すると、さらにもう少し薄くするのがベストかもしれません。

しかしフィーリングは良いこと、安全マージンを確保しておきたいことから、今のセッティングとします。

メインジェットの番手は、大きい側に変更する方がほとんどでしょう。

チャンバーやマフラーを交換して、抜けがよくなった排気系に合わせるためです。

しかし排気系がノーマルで高地住まいの私の場合は1段絞るのがちょうど良いようです。

長野県には避暑地で有名な軽井沢町があります。

海抜は約1000m、空気密度はさらに下がって91%です。

そこでは燃調キットに含まれるもっとも小さな番手の205番がベストになるかもしれません。

薄すぎるキャブセッティングは、エンジンを焼きつかせるなどの重大なトラブルの原因になります。

この記事を参考にするにしても、くれぐれも自己責任でどうぞ。

って、高地住まいの人はそんなにいないか。