R1-Zレストア(その1)

それではレストア開始です。

あちこちヤレていたり、おかしな修理痕があるので、修理ってレベルではなく、レストアという感じです。

まあ、約20年前の車両なので色々問題はあります。

クラッチレバー・ケーブルの点検。

クラッチレバーを握ると動作が滑らかではありません。

分解してみるとレバーのピボット軸が入るカラーが割れていたので交換です。

レバーには曲がりなどの損傷は無いのでそのまま使います。

ケーブルも傷んでいないので潤滑してそのままです。

燃料タンク取り外し。

タンクの下は錆と埃が酷いです。

クーラントのリザーバータンク、なぜか蓋が無く、中身は空でした!

幸いエンジン周りにはクーラントは入っていましたが。

エアクリーナー。

外そうとして指でつまんだところ、劣化していて千切れてしまいました。

交換交換っ!!

キャブレター分解。

一応エンジンはかかっていました。

しかし、キャブレーターにクリーナーを吹くと通路からは汚れが溶け出してきました。

ガスケット、Oリング類は交換です。

キャブレター組み立て。

一部のOリングについては、ヤマハから単体では販売されていません。

そこで、ストレート製のキャブレター用耐ガソリンOリングセットを使いました。

フロートのガスケットなども交換。

ステムベアリング点検。

レースには深めの打痕がありましたが、とりあえず今回はグリスアップだけ行いました。

そのうち交換しなければなりません。

購入したラジアルマスターシリンダー。

フロントのマスターシリンダーは、劣化が酷かったのでラジアルマスターに交換してしまいます。

ブレーキホースも製作します。

フロントブレーキオーバーホール。

シールとピストンは洗浄・研磨で使えそうなので再利用しました。

しかし、錆の酷かった取り付けボルト、パッドピン、ブリーダーボルトは交換です。

ハンドルスイッチ。

埃だらけ!分解して掃除します。

部品をなくしてしまうと単体購入できないので慎重に作業します。

清掃・潤滑・組立完了。

綺麗になって動作もスムースです。

キルスイッチ。

機能的には問題ありませんが、経年劣化による退色がひどいです。

復元する方法があれば良いのですがこのままで我慢します。

燃料コックオーバーホール。

右下のパッキン、顔みたいで面白いです。

このコックは負圧式です。

本来ならば、負圧がかかっていなければ、ONとRESではガソリンが流出してはいけません。

しかし実際は流出があります。

分解して負圧コック部を確認したところ、Oリングの接触面が荒れていたので

軽く研磨したところ直りました。