分解した腰上のパーツを洗浄して点検していきます。
・・・部品代がいくらになるかコワイ・・・。
洗浄した部品。
サンエスK1に漬けて洗浄しました。
YPVS周りはカーボンが強力に固着してました。
シリンダーヘッド。
本来ならストレートエッジなどで平面度をチェックしますが、あいにく持ち合わせていないので
チェックできません。吹き抜けなどは無かったのでOKとします。
YPVS。
結論から書いてしまうと、この写真右端の駆動プーリとプーリ固定ボルト以外は
全て交換しなければなりませんでした・・・。
磨耗の状態。
YPVSのジョイント部、シャフト部、YPVSのホルダー(軸受け)、ジョイントは
磨耗が酷くガタガタで全て交換が必要です。
YPVSのジョイントと反対側。
こちらもジョイント側ほどでは無いですが磨耗していてガタが大きいです。
YPVS組み合わせ状態。
ジョイント部の磨耗によるガタが角度にして約45度位ありました。
ジョイントを介して駆動される右側のYPVSはほとんど動いていなかったと思われます。
左右のバランスがおかしくなるわけです。
ジョイントの新品との比較。
左が磨耗した物、右が新品です。
見事に磨耗しています。
YPVSのホルダー(軸受け)の押さえ。
これも磨耗しているので交換します。
シリンダー。
両気筒とも深い傷は無かったのですが、左側のシリンダーはわずかに錆の痕跡がありました。
長期放置の影響でしょうか。
シリンダーとピストンのクリアランス測定。
サービスマニュアルに記載されているシクネスゲージを挿入する方法で測定してみたところ、
両気筒とも標準値0.05~0.055mmに対して0.07mmでした。
なんとかそのまま使えるレベルかな?
ピストンピンとベアリング。
錆が発生していたシリンダー側に使われていた物には錆びた痕跡がありました。
ということは、コンロッド小端部も錆びたということです。うーむ、困ったぞ。
ピストンリングの合口隙間測定。
標準値0.3~0.45mm、使用限度0.8mmに対して、全て0.9mm以上ありました。
リングの張力もヘタッているようです。