R1-Zレストア(その7・・・腰上分解)

キャブレターの主要部品交換でだいぶ良く走るようになってきましたが、パンチ力がいまいちな感じです。

また、両気筒の同調が取れておらず、スムーズに吹けないようにも思います。

パンチ力が弱いのは圧縮圧力が低下しているのが原因かと思っています。

測定してみたところ#1(左)5.6kgf/cm、#2(右)5.1kgf/cmで、使用限度の5kgf/cmに近い低い圧力でした(標準値は7kgf/cm)。

両気筒のバランスについては、YPVSの動作が両気筒でバラバラなのが原因では無いかと思っています。

分解しなくても簡単にチェック出来るジョイントを動かしてみるとガタガタです。

・・・というわけで腰上をオーバーホールすることにしました。

さて、中身はどうなっているのやら。

プラグの状態。

だいぶ焼けが違います。

分解前のシリンダーヘッド。

ナットにレンチを掛けた形跡が無いので分解履歴は無さそうです。

ヘッド・シリンダー取り外し。

ここまで1時間半位で分解できました。2ストは構造が簡単なのでメンテナンスが楽ですね。

YPVSのジョイント付近は排気が吹き抜けていたのかオイル汚れでデロデロです。

ヘッド。

意外にもカーボンの体積は少なく、半分くらいは鋳物の地肌が露出しています。

数日前に高速道路を飛ばしたせいでしょうか?

YPVSのジョイント接続部。

YPVSの泣き所、接続部が磨耗してしまっています。

YPVSバルブとジョイント。

ガッタガタに磨耗してしまっています。

左右のバルブ間のスペースも狭く、コストもかけられなかったのかもしれませんが、

もっとまともなジョイントだったら磨耗しにくいように思います。

場所的に前輪からの砂埃をモロにあびるせいもあるとは思いますが。

市販のカップリングを入れられないかなあ。

YPVS周りのパーツ。

これから洗浄してじっくり点検しますが、YPVSのバルブ、ジョイント、ホルダーは交換が必要になりそうです。

ヤマハから新品が買えるとはいえ、出費が痛い・・・。