交換部品が届いたので腰上の組み立てを行います。
交換部品。
だいぶ費用がかかりました。これから2ストをきちんとした状態で乗ろうとしたら、
それなりの覚悟が必要です。
YPVS関連部品。
YPVS新旧比較。
左が使用済み、右が新品。
比較してみるとジョイント部の磨耗が一目瞭然です。
YPVS分割状態。
組み込み時は分割しておいてシリンダーの両側から入れます。
この部品、加工が面倒くさいよな・・・生産技術者泣かせだわ。
YPVSジョイント。
ちょっとした問題。穴位置がずれてしまっていてボルトが入りません。
ヤスリで拡げることにします。
ボルト・ワッシャー類。
これらも新品にしてリフレッシュします。
ピストン他。
今回、目立った磨耗や傷も無かったので、ピストンは再使用することにしました。
ピストンピン、スモールエンドベアリング、リングは交換です。
新旧ピストンリング比較。
下の2本が使用済み、上の2本が新品。
使用済みは磨耗して真ん中の溝がほぼ無くなっています。
合口隙間を点検したところ、全て0.37~0.38mm位で標準値(0.35~0.40mm)に入っていました。
使用済みリングでは0.9mm以上ありました。
ピストンリング組み込み。
上方向を示す「T」マークを上に向けて組み込み。
ピストンピンも一旦入れて点検しましたが、ガタなくスルスル回って良い感じです。
組み込み開始。
シリンダーベースガスケットを入れて、
ピストン組み付け。
YPVS組み込み。
シリンダーにYPVSを組み込み、
シリンダー組み付け。
フロント側のナットの締め付けにはトルクレンチが入らないので、
ナットにマーキングをしておいて、トルクレンチが使えるリア側のナットと
同じ位の締め付け角度になるように手で締めてみました。
2ストでカムチェーンも無く、1気筒ずつ作業出来るので作業がし易くて良いですわ。
写真を撮り忘れてしまいましたが、この後でYPVSのジョイントを組みつけています。
ですが、組み付け方によってYPVSが動きが渋くなってしまいます。
どうもジョイントを締め付けるとYPVSが外側に逃げてシリンダーと干渉気味になってしまうのではないかと思われます。
何度か良い位置を探して組み付けました。
シリンダーヘッド組み付け。
カエリが無いかオイルストーンで点検修正。
YPVS駆動ケーブルメンテ。
スロットルワイヤーなどと同じようにグリスアップしておきます。
さて、試走してみます。
10000回転前後の高回転・高負荷時でも確実に吹けるようになりました。
明らかにパワーアップして好調になりました。
ただ、アイドリング時に白煙の量が結構違うのと、オイル消費が多いような気がします。
次はオイルポンプも点検してみましょう。