アイドリングが安定せず、信号待ちなどでエンストしてしまうことがあります。
キャブレーターをオーバーホールしましょう。
スロットルバルブの取り外し。
随分黒く汚れています。
取り外したキャブレーター本体。
内側はやはり黒く汚れています。
エアクリーナーの点検。
キャブとまとめて点検しましょう。
写真はエアクリーナーボックスのフタを取り外した状態です。
ん!?
エアクリーナーが固定されておらず、ボックスの中で遊んでいました。
ギャップを乗り越えたときにカタカタ音がしていたのは、ここが原因だったかもしれません。
取り出したエアクリーナー。
エレメントのスポンジは劣化してバラバラになっていました。
新車時から無交換のようです。交換しましょう。
R1-Zも同じでしたが、20年以上も経過すると朽ち果てるようです。
キャブレーター分解開始。
ホース類を外します。
ニードル取り外し。
スロットルバルブからニードルを取り外します。
Ω形のクリップを外せば引き抜けます。
やっぱり黒く汚れています。
フロートチャンバー取り外し。
ドキドキする瞬間です。中身の状態はどうでしょう?
もっと汚れていると思っていたのですが、それほどでもありませんでした。
3、4年放置でしたが、ガソリンコックをオフにしていたのが救いでした。
ジェット部拡大。
汚れてはいますが、完全に詰まったりはしていないようです。
メインジェット、ジェットホルダーの取り外し。
ジェットのネジ溝を傷めてしまうので、ぴったり合うドライバーを使いたいところです。
スロージェット取り外し。
ニードルジェット取り外し。
忘れずに取り外しておきます。
上側から押し出せば外れます。
フロート、フロートバルブ取り外し。
フロートは汚れはあるものの、腐食はなく良い状態です。
フロートバルブ先端に段付き摩耗はありませんでしたが、
材質がゴムであることを考えると交換しておいたほうが良さそうです。
エアスクリュー、スロットルスクリュー取り外し。
エアスクリューの先端も汚れています。
アイドリングが安定しないのはこの辺りにも原因がありそうです。
マニーホールドとの間のOリング取り外し。
劣化していて細かいヒビ割れがあり、外すときに切れてしまいました。
交換します。
フロートチャンバーのドレンスクリュー取り外し。
ここのOリングも劣化してヒビだらけでした。
交換しましょう。
フロートチャンバーのOリング取り外し。
交換します。
ちょっと気になったのが錆びです。
ガソリンタンクからガソリンを抜いたときには錆は出てきませんでした。
しかし、写真のようにチャンバーの底には錆が沈殿していました。
タンク内を再点検して必要なら錆取りをしましょう。
トップキャップの分解。
ここのガスケットも交換します。
分解完了。
クリーナーで洗浄します。
ジェット類は交換予定ですが一旦まとめて洗浄します。
接着剤残りの除去。
洗浄前の作業を1つ忘れていました。
フロートチャンバーのOリングは接着されていたので、接着剤が残ってしまっています。
これを取り除いておきます(前の写真で茶色く写っている物)。
トップキャップのガスケットについても同様です。
キャブ本体のOリング溝の接着剤除去。
同じように接着剤の残りを除去しておきます。
Oリングやパッキンの接着は、組立性を向上させるためにメーカー組立時に行われているようです。
セット溝などにあらかじめ接着しておくことによって、組立時にズレてしまうのを防ぐことができます。
柔軟性がある接着剤なので、多少残っていてもシールという意味では問題ありませんが、
新しいOリングやパッキンがセットしにくくなるので出来れば取り除きたいところです。
マニホールドとの合わせ面にはオイルストーンを当てて
平面をチェックしておきます。
次は洗浄、組立です。
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