最近、色々な物を切る場面が増えました。
そんなに何を切っているんだ!?と突っ込まれそうですが。
硬く小さな金属材料や部品を切る場合、今まではリューターに切断砥石を装着して切っていました。
しかし、度々切断砥石が割れて飛び散って危険でした。
そこで以前から買おうか迷っていたこの工具を思い切って買いました。
セット内容。
直径50mmの切断砥石が回転して材料を切断します。
砥石の回転数は毎分13000回転です。
切断できる材料のサイズは、丸棒の場合10mmまでです。
クランプはテーブルに本体を固定する場合に使います。
材料固定ステージ。
材料をバイスで固定して、スイッチを入れ本体を押し下げると、切断砥石が材料を切断する仕組みです。
バイスは45度まで回転させることができるので、材料を斜めに切ることもできます。
切断砥石固定軸。
ここに切断砥石を取り付けます。
軸はベアリング支持です。
ベアリングに砥石の磨耗粉や切粉が侵入すると、ボールやレースの磨耗が大幅に早く進むのは目に見えています。
特に砥石の磨耗粉は硬いので厄介です。
それらの侵入を防止するため金属製シールド付きのベアリングが使われています。
しかし、金属製シールドでは隙間が少しあるので、徐々に砥石の粒や材料の切り粉が侵入しそうです。
そこで隙間を埋めるように、グリスを少し押し込むように塗りこんでおきました。
グリスで異物の侵入を防ぎ、ベアリングを長持ちさせるのが狙いです。
ただしグリスは押し込みすぎると抵抗になって発熱の原因になるので、ほどほどにしました。
切断砥石。
カラーを介してM3のネジで軸に固定します。
裏側。
周囲に製造時のバリが残っていたのでヤスリで取り除いておきました。
自作のカバー。
材料を切断すれば切粉が出ます。
それを掃除するのは面倒です。
本当は切粉が出なければ良いのですが、それは無理な話です。
でも、掃除する範囲が小さければ少し楽ができます。
そんな目的で切粉が飛び散りにくくするカバーを作りました。
「発生源対策」といいます。
カバーの取り付け状態。
動作の邪魔にならないように製作、取り付けています。
ステンメッシュブレーキホースの切断。
試しに切ってみました。
安全かつ簡単です。
ちなみに、製品に元々ついている赤い安全レバーは取り外しました。
安全レバーを取り外すなんてケシカラン!と言われそうです。
しかしこの製品の安全レバー、本体を押し下げるときにレバーをずらず操作が必要になるだけの代物で、
安全上意味が無く邪魔なだけでした。
一番大事なのは、「動いているものに手を出さない」ことです。
これさえ守ればどんな工具・機械でもまず事故は起きません。
ステンメッシュホースの切断面。
周りの樹脂被覆は溶けて荒れていますが、ステンメッシュは大きくバラけることなくきれいに切れています。
この工具、地元の金物店で13,000円でした。
小さな材料を切るだけに13,000円?と思う方がほとんどだと思います。
しかし私の場合は、色々な物を切りたいことが最近多いので活躍してくれそうです。
リューターでの切断と比較して、安全なのは大きなメリットです。