スタビレー ラチェットハンドル メンテナンス

バイク整備には様々な工具を使います。

中でも、2番、3番のプラスドライバー、8、10、12mmのソケット、

5、6mmのヘックスソケットあたりが出番の多い1軍ではないでしょうか。

私の場合、上記のソケットの駆動用に差し込み角1/4インチの

スタビレー製ラチェットハンドルを組み合わせて使うことが非常に多いです。

そこで今日はこのラチェットハンドルのメンテナンスをします。

愛用のスタビレー製ラチェットハンドル。

早回ししやすいように、普段は写真のようにコーケン製のスピンナーを組み合わせています。

この組み合わせが最高に使い易く気に入っています。

全長が短いので、酷く固着したボルトを緩めるのには力不足になりますが、

ネジ径6mm位までの一般的なボルトを締め付けるのには十分です。

コンパクトで取り回しも良いです。

分解。

洗浄。

点検。

ギアと爪には欠けや(問題になるような)摩耗はありませんでした。

今回と同じようなメンテナンスは数年前に行ったような気がしますが、

やはり定期的なメンテナンスは大事ですね。

組立て。

摺動部にグリスを塗りながら組立てます。

矢印部、回転方向切り換えのボール部にもグリスを塗ります。

グリスはモリブデングリスを選択しました。

ギア部には強い圧力がかかること、耐水性は考慮する必要がないのが選択理由です。

多用されるリチウム系グリスに比べてモリブデングリスは耐水性に劣りますが、

工具は水に晒されるわけではないので問題ありません。

ソケット差し込み部へのグリスアップ。

ボールも摺動部には違いないので、押し込むようにグリスを塗っておきます。

メンテナンス完了。

はみ出たグリスを拭き取れば完了です。

正直メンテナンス前後で差は出ないかも?と思っていましたが、

作業後は回転が軽くなりました。

たまにメンテナンスをしてやれば一生使えそうです。