私はチェーンにエンジンオイルを給油しています。それには市販の小型オイラーをここ数年間使ってきました。それらについて書いたのが次の記事です。
市販の小型オイラーを使った給油で大きな問題はなかったのですが、さらに使いやすくするために少し改造してみました。
改造したオイラー。
改造といってもノズル先端を少し曲げただけです。ライターで軽くあぶっておいて曲げました。
使用例。
これはOリングへの給油。プレートの隙間にノズル先端を当てがって給油します。改造前はノズル先端がプレートの隙間から外れてしまうことがしばしばありました。しかしノズルを曲げたことで外れにくくなり、内側のローラー両端への給油もしやすくなりました。
Web上ではシールチェーンへの給油は不要との考えも散見されます。しかしチェーンとスプロケットを長く使うために給油は必要不可欠と私は考えています。ピンとローラー間、ローラーやプレート内側とスプロケット間、Oリング自体の潤滑、それらの防錆に油は欠かせません。
ゴム製のOリングの大敵は空気中のオゾンです。オゾンはゴムに亀裂を生じさせます。オゾンを遮断するためにも油は有効です。
フォークインナーチューブの清掃・給油。
チェーン給油と同じタイミングで私が行っているのがこの作業です。エンジンオイルを染み込ませたペーパーウェスで清掃しつつ油分を与えます。倒立フォークのインナーチューブ下部の裏側は汚れやすく、放置しておくと錆びてしまいます。錆びはオイルシールを傷めオイル漏れを引き起こします。清潔に保ち油分を与えておけば錆びの発生を抑えられます。
エンジンオイルを使っているのはチェーンオイルと共用しているためです。厳密にはフォークオイルがベストかもしれませんが、防錆が主な目的なのでエンジンオイルで十分です。