茨城・福島・宮城・北海道(2015/9/19-27) いわき~宮城

3日目

いわき ~ 宮城

道の駅「ならは」まで2km地点。

キャンプ場を後にして、国道6号線を北上し、行けるところまで行ってみることにします。

福島第1原発周辺は交通規制されています。

道の駅「ならは」。

前の写真の通り、双葉警察署の臨時庁舎になっていました。

トイレだけは使えますが、駐車場は警察車両でいっぱいです。

かつては観光客で賑わったことを想像すると悲しくなります。

高台にある「天神岬スポーツ公園」より。

海岸は防潮堤の工事が行われています。

右の方はかつて集落があった場所ですが、津波の被害で建物は無くなってしまっています。

現在は除染作業で発生した土などの保管場所です。

遠くの海岸沿いに見えるのは原発ではなくて火力発電所です。

除染物質の保管場所拡大。

作業の車だけが行き交っていました。

橋のかかっていた場所。

ナビの情報では、この向こうに橋があるはずなのですが無くなっています。

集落もあったはずなのですが。

常磐線。

震災以降、運休になっています。

線路は錆びて雑草に覆われています。

小山の向こうにあるのが福島第2原発です。

除去土壌等保管場所。

いわゆる中間貯蔵施設です。

入り口脇に放射線量を示すモニタリングポストがありました。

福島第2原発近くの商店。

自販機は稼働していましたが、店舗は営業していませんでした。

富岡町の日産のディーラー。

「展示会開催 12日 13日」。

3月11日で時間が止まっていました。

国道6号線の帰還困難区域手前。

ここから数百メートル先で検問が行われています。

そこから先は歩行者、二輪車は通行できません。

ここで引き返すことにしました。

富岡駅近くの慰霊碑。

手を合わせてきました。

津波で被害を受け、放置されたままの自動車。

富岡駅前を少し歩いてみました。

横転したままの自動車。

浮き上がったマンホール。

道路だった場所ですが、アスファルトの亀裂からは雑草が成長しています。

1階部分が壊れた建物。

写真左側が海側です。

ホテル。

建物自体は鉄筋コンクリート製のため目立った損傷はありませんでしたが、

1階の内部は滅茶苦茶です。

放置された自動車。

消防団の詰所。

おそらく消防団員は地震発生を受けて避難を呼びかけたと思いますが、

無事だったんでしょうか。

おそらく新築後まもなく被災した住宅。

居間に流れ着いた軽自動車が入ったままの住宅。

1階部分が全壊しているアパート。

学校。

校庭は雑草に覆われています。

震災から4年が経過し、最近では被災地の現状がほとんど報道されなくなりました。

そのため、復興が進んでいるのかと思ってしまっていましたが、

現地を目の当たりにすると復興は全く進んでいないことを実感しました。

道路には車両の行き来がありますが、除染作業や防潮堤工事の車両ばかりです。

生活は全く営まれておらず、ゴーストタウンでした。

正直な感想を書いてしまうと、津波と原発事故の被害を受けた地域の復興は

無理なのではないかと思いました。

いくら除染作業をしても完全に元の状態には戻らないでしょうし、

津波のリスクのある場所に住人が戻ってくるとは思えません。

常磐自動車道 広野インター。

仙台港からフェリーに乗るために北上しなければなりませんが、

国道6号は通れません。

そこで一旦南下して広野インターから常磐自動車道を利用します。

こちらはバイクも通行可能です。

南相馬までの放射線量が表示されています。

相馬野馬追祭りの展示。

南相馬鹿島サービスエリアにて。

サービスエリアの情報コーナーにて。

各地の放射線量が表示されています。

4.6μSv/hが目立ちますが、私も理系の端くれなので、

イメージだけで危険だと言う気はありません。

普通に生活していても放射線は浴びています。

そこでこの値についてちょっと調べてみます。

一般的に放射線の許容量は年間の値で表すことが多いようですが、

この数値は1時間あたりです。

1年間あたりに換算すると約40mSvとなります。

Webで調べた結果、放射線業務従事者(レントゲン技師など)で年間50mSv以下、

一般公衆で1mSv以下にするべきとされているようです。

年間40mSvは直ちに健康被害が発生する量ではなさそうですが、

長期間に渡って晒された場合の影響は心配になります。

新地インター。

ここで常磐道を降り、海沿いを走ることにします。

宮城の海岸沿いに作られた慰霊碑。

この場所に集落があったようでした。

新しく作られた防潮堤。

これで津波が防げるとは思えませんでした。

しかし、何もしないのかと問われると違うような気もします。

千年希望の丘 相野釜公園。

この辺りで津波で亡くなられた方の名前が石碑に刻んでありました。

高齢者の方が多いようでした。

松島。

20年ほど前にも訪れたことがある松島に来ました。

ですが、シルバーウィークの真っ只中、凄い人出です。

海。

景色は良いのですが、

五大堂前はこの混雑。

こういう場所は空いているときに静かに観たいものです。

国宝 瑞厳寺の参道。

ここも東日本大震災の津波の塩害で杉並木が枯れてしまったそうです。

鰻塚。

うなぎの供養って珍しいと思う。

本堂。

修理事業のため観られず。

ご本尊。

修理中の本堂から、お引っ越しされていました。

名物の笹かまぼこ。

買って食べてみたのですが、ちょっと魚の生臭さが残っていました。残念。

フェリー乗船手続き。

仙台港の太平洋フェリーターミナル到着。

ここから北海道の苫小牧までフェリーに乗ります。

チケットとバイクに付けるタグ。

料金ですが、人間は2等船室(ざこ寝の大部屋)で9,300円、バイクは400cc超で10,800円。

インターネット予約で5%割引されて、合計19,000円也。

新潟~小樽の新日本海フェリーより高めです。

ちょっと何言ってるか分かんない。

もうじき乗船。

ワクワク。

乗船。

OAコーナー。

太平洋フェリーの船に乗るのは初めてです。

船内を探検してみましょう。

軽食などを食べられるコーナー。

大浴場。

売店。

新日本海フェリーより料金は高めですが、

船内設備は全体的にきれいで充実していました。

タグボートの曳航。

いよいよ出港です。

私は出港や入港の時の作業を眺めるのが大好きです。

タグボートに船尾を引っ張ってもらって離岸しました。

何回もフェリーに乗っていますが、タグボートの力を借りての出港は初めてです。

仙台港は幅が狭いせいでしょうか?

さらばだ、本州!

夕飯。

レストラン「タヒチ」で夕飯にしましょう。

バイキング形式です。2,000円也。

メニュー。

多くはありませんが和洋揃っていました。

お酒が充実しています。

頂きます。

ビールは欠かせません。

ラウンジショー。

ピアノとバイオリンの演奏です。

廊下に干されるタオル。

何てことのない写真ですが、よく考えられています。

他のフェリー会社の船だと手すりに直接タオルが干されてしまうので、

手すりが握れなくなってしまいます。

しかしこの船では手すりの下にロープを張ってあり、そこにタオルを干すことが出来ます。

東日本フェリーも真似すればいいのに。

2等船室。

この日は満員でした。自分のスペースは畳1枚分ほどです。

空いていれば私は2等船室で十分なんですが、

このように混んでいると寝返りも打てないのでさすがに窮屈です。

仙台を7:30に出発、苫小牧には明日11時に到着予定です。

北海道の地図を眺めながら寝ましょう。予報では天気も良さそうです。

今日は長い一日でした。お疲れ様でした。

翌日へ続く