親子丼は雪の先に(北杜市) 2021/11/27

集合場所に近付くにつれ、雨は白っぽくなりました。曇るシールドを開けると顔がペチペチと痛い。雨ではなく雪です。久々のマスツーリングは波乱のスタートを迎えました。

コロナが沈静化してきたので、勤務先のメンバーでのツーリングが計画されました。久々のマスツーリングです。以前一緒に走ったことのあるメンバーに加え、初めて一緒に走るメンバー、バイクも参加します。11月も下旬、寒そうだけれど楽しみ。

行き先のプランは2つ。1つは北上して小谷村へ蕎麦を食べに行くプラン。もう1つは南下して山梨県の北杜市で親子丼を食べるプランです。

蕎麦か親子丼か。どちらも捨てがたい。しかし当日の最低気温は氷点下の予報。寒さは何とかなりますが、バイクにとって凍結や積雪はどうにもなりません。南下して北杜市へ親子丼を食べに行くこととなりました。

1次集合場所にて。

白く舞うのは雪。30分ほど前に自宅を出たときは曇りだったのに。このまま予定通り行くのか皆で一旦考えます。

30kmほど離れた行き先方向で合流予定のメンバーに確認してみます。すると雪どころか雨も降っておらず路面も乾いているというではありませんか。ツーリング決行です。遅れながらも2次集合場所へ移動開始。

2次集合場所にて。

確かに雨も雪も降っていません。路面もドライ。やっぱり長野県です。峠1つ越えると天気が全く違うことが珍しくありません。ここまでは中央自動車道を走ってきましたが、峠のトンネルを抜けると雪はピタリと止んでいました。

揃ったバイクは総勢9台、親子丼へ向けていざ出発。

北杜市の中村農場到着。

ここで出される親子丼を目当てにやってきました。自社農場でこだわって育てた鶏を使っていて美味しいらしい。

開店前の到着でしたが人気店のためにすでに11組待ち。そこで待ち時間の間に近くの八ヶ岳高原大橋まで散歩してみることに。

八ヶ岳高原大橋。

高い、風強い、寒い! 空には晴れ間も見えるのに時おり真横から雪が吹き付けてきます。

眼下を流れる川俣川。

橋は結構な高さです。下を覗き込むとゾワゾワします。メガネを落としそうだから押さえてないと、って今日はコンタクト着用だった。

もう1ヶ月早かったら色とりどりの美しい紅葉が見られて最高だったかも。

親子丼。

黄身のオレンジ色が眩しい。美味しく頂きました。

復路。

当初のプランでは昼食後は川上村へ行く予定でした。しかし山の方は雪かもしれないとのことでおとなしく帰ることに決定。ゆっくりと国道経由で帰ります。

解散前の休憩。

お互いのバイクを眺めながらああだこうだ。この日私が一番興味深かったバイク、それはスズキのジクサー250。スズキ伝統の油冷エンジン搭載の単気筒250ccです。

スズキ製とはいえインド工場生産のこのモデル、オーナーによると日本製と違って品質的な突っ込みどころがチラホラあるらしい。新車なのにネジの頭がナメ気味だったりした他、なんとインドで売られている飴の包み紙が紛れていたそうです。ワーカーが捨て場に困って紛れ込ませたのかなあ。

装備としては「サリーガード」なるものが付属していたそうです。サリーガードって何? インドで女性が横向きに座ってタンデムするときに、民族衣装である「サリー(スカートのようなもの)」がリアタイヤやチェーンに巻きこまれないようにするための格子状の部品だとか。ってそもそも横向きに座ってタンデムするのって怖くないのだろうか?

ジクサー250、面白すぎです。あまり高くないらしいしジムカーナ用に1台、って増車したらカミさんに呆れられるか。

この日のルート。

波乱のスタートでしたが楽しいツーリングでした。参加の皆様、また行きましょう。今度は来春以降、天気の良い寒くない日に。

ZX-14Rのサイレンサー。

帰宅後の写真をおまけ。白く点々と付着している物の正体は、路面の凍結防止のために撒かれた塩化カルシウムです。往路に走った高速道路で大量に撒かれていたようで、足周りに付着してしまいました。

このまま放っておくと錆びや塗装剥がれの原因になります。水で流して洗車していつもより念入りにチェーンなどへ給油をしておきました。バイクを本当に傷めなくないのであればこの時期は乗らないのが良いのです。ただし乗らずにいるのもつまらない。乗ったら、特に高速道路を走ったら水で洗っておきましょう。