そばばかり食べている。
社員食堂でそばをすすり、土日もどちらかはそばを茹でる。
ツーリングに出掛けてもそばを食べる。
いや、そばを食べにツーリングに出掛けているのかもしれない。
そんな私が少し前から気になっていたのが「高遠そば」である。
高遠は私の住む松本市から少し南、桜祭りで有名な町だ。
そのご当地そばが高遠そばなのである。
高遠そばの特徴はつゆにある。
一般的にそばのつゆは醤油をベースに作られたものだ。
しかし高遠そばのつゆは変わっていて、大根おろしのしぼり汁にみそを加えたものだ。
そば好きとしては一度は味わってみなければならぬ。
気温は3℃、グリップヒーターの電源を入れて走り出したのであった。
1軒目、「七面亭」にて。
なるほど、これが高遠そばですか。
すり鉢でみそを溶かし、薬味を加えていただきます。
ズルズル、ふーむ。
2軒目、「紅さくら」にて。
物足りなかったので2軒目です。
高遠そばでは小鉢がつくのが一般的らしい。
この店では饅頭もつきました。
大根のしぼり汁に溶かすのは焼きみそです。
そばの脇の竹べらに乗ったものがそれです。
ズルズル、ズルズル。
ふーむ。
むー。
・・・普通の、醤油ベースのつゆのそばで良いです、私。
いや、高遠そばも美味しいのですよ。
しかし、シンプルな醤油ベースのつゆのほうが私には美味しいです。
お値段も安いし。
高遠城址公園にて。
そばを食べた後で立ち寄りました。
かつての城郭は、桜に生まれ変わったのでした。
1ヶ月後には一面の薄紅色に染まるでしょう。
さくら祭りはここで毎年行われます。
コロナ禍で昨年は中止されたそうですが、饅頭店で尋ねたところ今年は実施されそうとのことでした。
その饅頭店、創業明治8年の「老舗亀まん」。
ここの饅頭、美味しいのです。
円満にツーリングに出掛けるには、美味しいお土産が不可欠です。
饅頭10個の詰め合わせを買って帰りました。
高遠のお土産におすすめです。